| 今日の御紹介は「天然温泉 有馬富士 花山乃湯」なのです。 |
|
| <スーパー銭湯度☆☆> |
| 日本経済において誰しもが忘れ得ない出来事といえば「バブル崩壊」 |
| と、その後の未曾有の景気後退期の序章とも終わりの見えない暗黒 |
| への入口とも言うべき「失われた10年」でしょう。 |
| しかしながら、人間という生き物は悲しいかな悪いことばかり、記憶に |
| 残ってしまうものです。悪い時期があって、良い時期が来る。そう信じ |
| たいものです…なんだか説法みたいな始まりですが、日本に交互に |
| やってきた好景気と不景気。その光と影が交差し続けた街があります。 |
| それが今日御紹介する「有馬富士温泉 花山乃湯」が所在する「三田市」 |
| だろうと思うのであります。 |
| 高度経済成長期以降、大小の景気の波は日本の至るところにやって |
| きました。そして1980年代バブル景気に突入した日本には新たな形の |
| レジャーの波がやってきます。関西エリアでレジャーブームの真っ只中 |
| にいたエリアは、主に滋賀県や京都府であったように記憶していますが |
| 大阪都心部から遠方へと向うレジャーはドライブと呼ばれ、主に景勝地 |
| や名勝へ向うことが目的だったのが、1980年代にはその目的に変化 |
| がやってくるのです。その変化は消費者の嗜好にも多大な影響をモタラ |
| したのでした。好景気による所得の向上は、人々の価値観を変えていき |
| 衣食住においても、より「個人」や「豊かさ」を求めるようになったのです。 |
| しかしながらそれら価値観の変化は、ライフスタイルの変化と正比例した |
| ものでした。そのライフスタイルの変化は深夜営業の店舗需要を呼び込 |
| み、かつできる限り短い時間で目的を達成する業態が増え始めるので |
| あります。ライフスタイルの変化はレジャー産業にも変化をもたらしました。 |
| 住宅地からクルマで1時間前後の道のりで、楽しむことの出来る施設が |
| 誕生します。それは「個人」と「時間」を反映したものでした。 |
| 「深夜」というライフスタイルに加えて、「個人」「豊かさ」という価値観は |
| ただ単に景勝地を見学する、だけのレジャーだけでなく実際に体験する |
| 「個人」主体のレジャーがブームを呼ぶのです。スポーツレジャーである |
| 「ゴルフ」「テニス」など、そして「豊かさ」の価値観は貪欲に外国文化から |
| 紹介された、大自然と一体となるレジャー「アウトドア」をも生み出すので |
| あります。住宅地から1時間前後の移動で、「体験」でき、「スポーツ」が |
| 出来て、それらが大自然=「アウトドア」で楽しめる。そんなレジャーの |
| 変革が一般にも広がり、屋外で「個人」が体験するレジャーが市民権を |
| 得た時代でもあったのです。つまりは「大自然」とは誰かに制限を押し着 |
| せられることなく、空間と時間を自分自身の為に楽しむことを意味する |
| ものであり、「個人」「豊かさ」そのものでした。 |
| 戦後の日本人がひたすら「衣食住」という「所有」「消費」を追いかけた |
| ことが忘れられたようにバブル期以降の日本人は「衣食住」の追求から |
| 離れて、非日常の「空間」「住」を一時的に野外=大自然に求めたのは |
| 時代の流れだったのでしょうか。 |
|
|
| 三田市は、そんな「アウトドア」にはストライクど真ん中の街でした。 |
| 北摂三田ニュータウン開発が計画される以前の三田市は農業・畜産を |
| メイン産業としたノドカナ田園風景の広がる街でしたが、特筆するべき |
| 観光スポットもなく民家もマバラなヒッソリとしたイメージの街でした。 |
| しかし大自然が広がる立地は北摂エリアにおけるアウトドアレジャーの |
| メッカとして、1980年代に花開くのであります。 |
| 「GO!GO!三田スケート!」の掛け声と共に列を組んだ子供達が |
| 大はしゃぎでスケートリンクを滑るCMをオマエタチ皆々様は憶えて |
| おいででしょうか?三田市下槻瀬にあった「三田スケートリンク」は |
| そんなアウトドアブームの真っ只中にオープンしたスケート場でした。 |
| 1000台は収容できる無料のパーキングを備え、100mX50mの本格的 |
| 屋外リンクを持つ巨大アウトドアレジャー施設でした。ナイター設備も |
| 備え、夜8時までの営業でタップリと楽しめる施設でした。そして三田 |
| スケートの北西に位置した「乙原バレイ」というプールやバーベキュー |
| スペースを備えた施設もありました。残念ながら「三田スケート」そして |
| 「乙原バレイ」ともに2000年までに閉鎖となりました。 |
| ですが当時は「西日本初!」と謳われた、36ポイントのアクティビティを |
| 備えたフィールドアスレチックを中心にした「三田アスレチック」は現在も |
| 営業を続けています。テニスコートやサイクルモトクロス場、夏季には |
| 屋外プールを備えた本格的アウトドアレジャー施設であります。 |
| 現在はバーベキューとバンガローの宿泊をメインとしていて、ネットで |
| 検索するとフィールドアスレチックはあるようなのですが、あの巨大な |
| 迷路「サンウッディメイズ」はまだあるんですかね?まあ、その辺りが |
| 気になる人は各自御調べ下さいませ。 |
| 他にも観光農園など体験型の施設が多数ある三田市でありますが |
| 多数のゴルフ場が所在する街でもあるのです。 |
|
|
| バブルの崩壊と共に「アウトドアレジャー」ブームを牽引した各施設は |
| 閉鎖だったり、入場者減だったりマイナス方向へ向うようなのですが |
| 北摂三田ニュータウン開発が施行され、大手企業に勤める世帯主が |
| ジョジョに北摂三田ニュータウンの「郊外の一戸建て」というステータス |
| を手に入れ始める前後から、三田市の人口は増加をたどり発展へと |
| 向うのです。三田市の駅沿線は人口が増え、その結果、週末の限られ |
| た時間を楽しむ為の商業施設がドンドン出来上がって行くのです。 |
| パチンコ遊技場・コンビニエンスストアetc… |
| この限られた時間を楽しむ傾向はバブル期以降、さらに拍車が掛かり |
| 個人で個人で費やす時間をイカに有効的に、効率的に提供できるかが |
| 求められていくのです。アウトドアレジャーはこういった「安易」に楽しめ |
| るレジャーと競合することになるのです。パソコンやゲーム機の登場や |
| ビデオやDVDコンテンツのレンタルなども登場し、これら「個人」の家庭 |
| で楽しむことのできるレジャーも台頭し始めるのです。 |
| しかしながらアウトドアレジャーは丸1日を費やして楽しむ形態が多く |
| 前述の「個人」の家庭で楽しめるレジャーの登場により、「アウトドア」 |
| レジャーはより競合を強いられることになるのであります。 |
| この三田市はレジャーの新たなジャンルとなった「アウトドア」レジャーの |
| 正しく「光と影」を体現した街でした。 |
| バブル崩壊後、三田市にアウトドアレジャーのスポットライトが再び浴びせ |
| られる時がやってきますが、「ニュータウン」の存在は必須でした。 |
| 「神戸三田国際公園都市」という新たな呼称を得た三田市にとっては |
| 大自然=アウトドアを前面に押し出す形で「公園」を整備することは急務 |
| でした。更にニュータウン開発を後押しした「バブルの余韻」は、「公園」 |
| の整備に好影響を及ぼしたことは想像似難くないと思うのです。 |
| こうしてニュータウン入居開始で人口増となった三田市は、急ピッチで |
| 有馬富士のすそ野を整備、平成13年には県立有馬富士公園をオープン |
| させ、バブル崩壊後の新たな「アウトドア」レジャーのメッカとして、名山 |
| 「有馬富士」周辺のレジャー施設は再び時代と共に歩むことになるので |
| ありました。それまでの有馬富士周辺のレジャー施設が昭和の時代には |
| 民間が主体だったのが、行政がやっと整備に乗り出したこともあってか |
| 名山「有馬富士」周辺のアウトドアレジャー施設は活気付きます。 |
| 話を有馬富士温泉 花山乃湯に絞って進めると、地元三田市の建設 |
| ・不動産業を主な事業とする大手企業は、昭和の関西アウトドアレジャー |
| のメインストリームだった三田市北部に、平成3年「三田スポーツクラブ」 |
| ゴルフ練習場をオープンさせます。そして満を持して平成15年には同じ |
| 営業敷地内に併設して「天然温泉有馬富士 花山乃湯」がオープンする |
| のです。しかも天然温泉を擁する温浴施設とゴルフ練習場をコラボさせた |
| 温浴施設なのであります。 |
|
|
| 「天然温泉 有馬富士 花山乃湯」のインプレッションでございます! |
| 国道176号線から県立有馬富士を目指します。すると美しい傾斜を見せ |
| る、有馬富士が見えました。有馬富士はかなり整備が施されたようで |
| 道路は登山道というよりは幹線道路と同様のキチンとした道路でして |
| 有馬富士のすそ野に、様々な施設が広がります。そうして山を下って |
| 小学校の手前を左折して5分ほどクルマを走らせると、延々と続いて |
| いく田園風景の右手に巨大なネットを張った支柱が見えました。そして |
| クラブハウス?らしき建屋には大きく屋号の看板が見えました。 |
| 温浴施設とゴルフ練習場、つまり「打ちっぱなし」が隣接というより一緒 |
| になっていて、入り口も一緒でした。ゴルフの「打ちっぱなし」は巨大な |
| ゴルフ練習場で、天然芝を持つ250ヤードの奥行きがある施設のよう |
| であります。入り口から右手がゴルフ場への通路、左手に温浴施設の |
| フロントが見えます。そして左手奥には畳のフロアがあって休憩所の |
| ようです。そのお座敷休憩コーナーの手前には「レストラン」があります。 |
| 本格的なお食事処というよりは、「食堂」といったテイストであります。 |
| フロントで料金を支払い、大浴場へ。 |
| 脱衣所はいかにもスポーツクラブって感じの造りです。大浴場は男女別 |
| で山乃湯が女、花乃湯が男と、この日はなっていました。日替わりで男 |
| と女と変わるようです。この日体験したのは「花乃湯」でした。 |
| しかしながら、これだ!っていう特筆するべき特徴はありません。むしろ |
| 普通の街の公衆銭湯の作りに近いですか。タイル貼りの壁床、真ん中 |
| にタイル貼りの浴槽が二つ、大湯船と立ち湯によるジェットバス。そして |
| サウナは大浴場の入り口右手に小さなサウナルームがあり、大人4人 |
| 入ればも一杯な感じの、そんなコジンマリしたサウナ。 |
| そして露天風呂、唯一の天然温泉が使われた露天ひのき風呂が一つ |
| ありまして、露天風呂としては珍しく電気風呂も備えています。さあ、イザ |
| 浸かって見ると、天然温泉特有の柔らかな肌への刺激はあるものの、 |
| ガッツリと塩素臭はします。でも天然温泉は感じますよ~ |
| これと言った特徴はない有馬富士温泉 花山乃湯でありますが、館内 |
| のコジンマリとした雰囲気は隠れ家のようにも思えるのであります。 |
| そうしてお客さんの殆どはゴルフ練習場で練習後に汗を流す人が殆どで |
| 温泉のみって感じの人はワタクシだけのようでした。 |
| しかし人の混雑の無さや特徴的でもないが特に悪い所もない、中庸の |
| 御風呂はまた来てもいいかな?って気になんとなくさせますね! |
|
|
| <御気軽度☆☆☆☆> |
| 料金は大人600円(中学生以上)小人300円(小学生)と、近隣の温浴 |
| 施設が値上げ方向にあるのに対して非常にリーズナブルであります。 |
| またゴルフ練習場や、その他の施設との利用で安くなるセット料金も |
| 設定されて、良い感じです。これら料金は「天然温泉有馬富士 花山乃 |
| 湯」の公式サイトで必ずご確認を! |
|
| <レジャー施設度☆☆☆☆> |
| 営業時間が午後11時(受付が午後10:30まで)でゴルフ練習後にユッタリ |
| できそうですし、岩盤浴もシッカリあって、思ったより使えそうですよ! |
|
| <天然温泉 有馬富士 花山乃湯> |
| http://www.hanayamanoyu.com
|