- 要介護探偵の事件簿/宝島社
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反骨精神をモットーとする香月玄太郎は、
不動産会社を興し一代で成功を収めた社長。
下半身が不自由で「要介護」認定を受けている老人だが
、頭の回転が早く、口が達者。
ある日、彼の分譲した土地で建築中の家の中から、死体が発見された。
完全密室での殺人。
お上や権威が大嫌いな玄太郎は、警察が頼りにならないと感じ、
介護者のみち子を巻き込んで犯人捜しに乗り出す。
完全密室の殺人、リハビリ施設での怪事件、老人ばかりを狙う連続通り魔、
銀行強盗犯との攻防、国会議員の毒殺事件など、
5つの難事件に挑む連作短編ミステリー。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★☆☆
最初の1編では苦手かも、なんて思ってしまった玄太郎。
口は確かに相当達者でなかなかに強烈な印象の人間だし、
「お上や権威が大嫌い」だと言いながら
自分の要求を通す為にそれらを活用したりするものだから。
なんとなく苦手、敬遠したい気持ちになってしまう。
ただそうやって上層部をちらつかせたり、
お金に物を言わせてまで通そうとするものが私利私欲ではなくて、
事件の真相を解明することだったりするから。
だんだん苦手だと感じることもなくなってくる。
身近にいたらなかなかに大変そうだとは思うものの。
最後には『ドビュッシー』のあの岬先生も登場で。
玄太郎・みち子コンビとはまた雰囲気の違う、
玄太郎・岬先生コンビの活躍、やりとりももっと見たかったな。