- 逃亡医/祥伝社
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肝臓移植のドナーになるはずだった心臓外科医・佐藤基樹が失踪した。
佐藤のかつての恋人・遼子から捜索を頼まれた
元刑事・鹿川奈月は男の生まれ故郷を訪ねる。
しかし、以前そこにいた「佐藤基樹」はまったくの別人だった。
“佐藤”とは何者なのか?
そして、なぜ逃げるのか?
足取りを追う奈月は、孤独な男の影にいつしか自らを重ね合わせていた…。
「ドナー予定者」「友のいない男」「関西弁の呟き」…。
かすかな手がかりを、元刑事が追う。
医療ミステリー界の気鋭が贈るノンストップ・サスペンス。
――――― 「BOOK」データベースより
個人的評価 : ★★★☆☆
あれもこれも、何もかもがあっさりだったな。
元の名前も、人間関係も何もかも捨てて別人となった今の自分、
そうして手に入れた医者という仕事、
目の前に迫った患者の手術、
初めて知らされた我が子の命の危機、などなど。
奈月が元刑事であるという設定、その刑事を辞めた訳、
辞めてからの元同僚や恋人との関係、
奈月とは別の追っ手、などなど。
逃げる為に捨てたものも、逃げる最中に出くわしたものも、
戻ってきてからのものも、何もかもがあっさりだったような気が。