ランニング(スプリント)について① | 順大陸上部混成ブロックコーチ林田章紀のブログ
順天堂大学陸上部コーチの林田あきのりです。


先週行ったランニング分析(スプリント)の話をしたいと思います。

ちなみに
先週行ったランニングトレーニングは
川崎のブログに乗っています。
川崎和也の目指せKing of Athlete!

僕が考えるランニングのコンセプトは

①速く走ること
②効率良く移動すること



2つです。


②の効率よく移動することは
理解してもらえると思いますが
①の速く走ることは
「なに、当たり前のこと言ってんだ・・・」という方が多いと思います。笑


1つずつ説明していきますね。


①速く走ること

「速く走ること」当たり前のことと思っている方が多いと思いますが・・・

僕にとって
速く走るということは
「単に全速力で駆けること」とは
少し意味が合いが違います。

今、自分が持っている
「一番良い技術」
使うというところにあります。


いつも選手には言うのですが


「みんなの足が遅いのは決して努力を怠っているわけではない。速く走れない技術を繰り返しの反復によって、習得してしまっているだけだ....」



・足が速い人
速く走れる技術を繰り返しトレーニングする→足が速くなる

・足が遅い人
速く走れない技術を繰り返しトレーニングする→足が速くならない



トレーニングによって、
フィジカルが上がり、
多少は速くなると思いますが
一気に飛躍的にタイムが
伸びることはあまりないと思います。


飛躍的に伸びるとすれば、
それは速く走れる技術を持っていて
それに必要なフィジカルが
足りていなかっただけです。

フィジカルが高まれば
一気に速くなります。



これはあくまでも経験的な話ですが
よく言う「バネ」がある選手は
この傾向が強いと思います。(推測)

※バネとは地面からの反発をもらうのが上手い選手(腱が長い・硬い、足首が硬い、接地のセンスがある) あくまでも個人的な見解ですが。。笑



若干話がそれましたが、
要は、「速く走れない技術」
反復しないことだと思っています。


そもそも、
速く走れない技術を使っている上に
さらに、トレーニングでは
スピードを落としたものを
繰り返しやります。


僕はこれを
「足が速くならない魔の悪循環」
言っています。。笑



そこで発想の転換です。


僕が指導する上で
第一に考えていることは
「足を遅くしないこと」

当たり前中の当たり前すぎて
聞く気が失せるかもしれませんが

「遅くならなければ、同じが速くなるしかありません。」

遅くなる要素が排除していけば、
現状維持かor速くなるしかない。
リスクゼロなんです。


速く走るトレーニングをする以上に
遅くなることをしていれば、
意味がありませんよね。
速くしようとするあまり
その盲点に気づかないことがあると思います。



排除した上で
速くなるために必要なことを
確実に積み重ねていけば
間違いなく足は速くなります。


そこで、
毎回速く走ること「一番良い技術」
繰り返し使用することで
自分にとって一番良いトレーニングを
反復することができると思っています。


「スピードを落として、ゆっくり速く走れない技術を繰り返さない」
ところに味噌があると思います。


なので、タイムトライアルは(冬でも)多用しています。

今出せる一番良い技術をたくさん使うために・・


では長い距離をこなすトレーニングは
できないと思う人もいると思いますが

もちろん、
ときには僕も距離と本数いって
クタクタになるトレーニングも入れますが(ランニングでしか、高められないフィジカルもあるので)


そのあと、
必ず60mダッシュを必ずいれます。
クタクタで速く走れない技術を
使った後はそれ以上に
速いスピードで繰り返し走れば
取り戻せると思っているからです。


なので、
「スピードを落として、ゆっくり速く走れない技術を繰り返さない」


そういう意味での「速く走ること」を
第①のコンセプトとして入れています。



「②効率良く移動すること」については
次回のブログで書きたいと思います。



・・・1つのブログで書き切ろうと思ったのですが、思いのほか長くなったので、スプリント分析まで3部作でいきますね。。笑