ボテロ展 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

先日、ボテロ展を見に渋谷Bunkamuraに行ってきました。

 

展覧会の前に、まず6F「ル・シネマ」でドキュメンタリー『フェルナンド・ボテロ 豊満な人生』を見て、作品鑑賞の参考にするつもりが、ところどころで寝てしまい、予習にならず…💦

それでも、展覧会ではオーディオガイドを聞きながら、ボテロワールドを満喫してきました。

 

ボテロを初めて知ったのはいつだったか? よく覚えていないのですが、一度見たら忘れられないインパクトがありますよね。

今回はその圧倒的なボリューム感に加え、コロンビアらしい鮮やかな色彩も堪能しました。

 

 ※ 追記:ブログにアップした後に気づいたけど、コロンビア国旗の色に合わせてる?     

         

  しかも、コロンビアといえば〈花の国〉。

  ちなみに下の絵の壁の色も国旗の3色。偶然かなぁ?

 

でも、やっぱり惹かれるのは、人や街が描かれている作品。

コロンビアに行ったことはないのに《コロンビアらしい!》と感じ、郷愁さえ覚えます。

ちなみに今回の展覧会で、ボテロが〈最もコロンビアらしい画家〉と言われていることや、本人も《コロンビアの魂》を描いていると自負していることが分かりました。やっぱり。

 

 

尚、土着性という点では、フリーダ・カーロを思い出したけれど、彼女の《痛い》絵とは対照的。

ボテロの場合は、どこか《ユーモラス》で、つい笑ってしまうことが何度かありました。

そんな画家って珍しいですよね。しかもラテンアメリカで。

 

ただ、ボテロの絵はユーモアを含んでいるけれど、ハッピーでもない…。

どことなく《うらぶれた感じ》や《哀愁》が滲んでいる。

 

でも、そんな感傷をたちまち凌駕してしまうのが、巨体たちの放つ《揺るぎない》存在感!

大統領も聖職者も善人も悪人も、みな堂々と、あるいは、あっけらかんと《したたかに》《しぶとく》そこに居る。ボテロ流《実存の讃歌》という印象を受けました。

 

※追記

山田五郎氏の解説(タイムコード 21:10)によると〈ガルシア・マルケスもボテロに挿絵を描いて欲しい〉と頼んだそうです。

 

★会場では写真撮影OKでした。

☆私はボテロの彫刻も好きなので、彫刻も数点あったらもっと良かったのに。

会場の外にあった唯一の彫刻作品

 

そういえば、昨年秋に埼玉県立近代美術館に行ったとき、ボテロの彫刻があって嬉しかった!

 

拙ブログのボテロ記事:ボテロの「平和の鳩」 | MARYSOL のキューバ映画修行 (ameblo.jp)

 

ミュージアムと同じB1の本屋さんにはラテンアメリカ関連の本がたくさんあり、つい一冊買ってしまいました。