「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」解散公演@新豊洲 | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

やっぱり行ってしまいました!「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のアディオス・ツァー。



来日メンバー
 オマーラ・ポルトゥオンド(ヴォーカル)
 ヘスース・アグアヘ・ラモス(トロンボーン、ヴォーカル)
 グアヒーロ・ミラバル(トランペット)
 バルバリート・トーレス(ラウー)
 ルイス・アレマニ(トランペット)
 グアヒリート・ミラバル(トランペット)
 パピ・オビエド(トレス)
 ペドロ・パブロ(ダブルベース)
 ロランド・ルナ(ピアノ)
 アルベルト・ラ・ノーチェ(ボンゴ)
 フィリベルト(ティンバレス)
 アンドレス・コアーヨ(コンガ)
 イダニア・バルデス(ヴォーカル、パーカッション)
 カルロス・カルンガ(ヴォーカル)


映画『ブエナ★ビスタ★ソシアル★クラブ』が公開されるや空前の大ヒットとなり、キューバブームが起きたのが2000年のこと。
キューバといえば“古いアメ車”のイメージを定着させたのもこの映画だったと思います。
以来、今に至るまでそのイメージと人気は衰えないのですから、映画の影響力は侮れません。

さて、キューバの観光ブームは勢いを増す一方ですが、伝説のバンド「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(BVSC)」は解散へ。実際、オリジナル・メンバーはほとんど鬼籍に入り、来日を果たしたのはオマーラ・ポルトゥオンドだけ。

あのチャーミングなオジイチャンたちがいないんじゃ…と年甲斐もなく拗ねていたのですが、会場に着いたらもう熱気ムンムン、期待でワクワク!
お目当てのロランド・ルナの近くに立ちたくて、ピアノ目指して進みました。

そして、ルナのピアノソロで始まったファイナル公演―
今は亡き元祖BVSCの面々の映像が、懐かしのメロディと共に、ステージ後ろのスクリーンに映し出されると、初めて見る若い時の写真に驚きと笑みを、音楽と共に泣き笑った人生にオマージュを送り、最後は手拍子をたたきながら、「ビバ・クーバ」とオマーラに唱和していました。

それくらいディーバ、オマーラの存在感は圧倒的でした。
ルナにエスコートされて登場したときは、大丈夫かな?と不安が過りましたが、歌いだすや、その張りと艶のある声は驚愕するほどで、本当に嬉しかったし、幸せな気持ちになりました。

さて、そのオマーラを終始エスコートしていたロランド・ルナ。
これまで多くの歌手の伴奏をしてきたことで有名ですが、初めて伴奏した歌手がオマーラでした。
当時ルナはまだ15歳!1978年生まれというから、オマーラとはもう20年以上になるんですね。

また、ルナはジャズピアニストとして世界的に有名。
そんな彼の普段着の演奏をちょっと聞いてみましょう。



この貴重な映像が収められているのがドキュメンタリー『Cu-Bop』。
海外の映画祭でデビューし絶賛された後、日本で凱旋上映され大ヒット。
今も快進撃を続けていますが、いよいよ来月DVDが発売されることになりました。
すでにAmazonで予約受付中
アナログ人間の私は出遅れていたのですが、なんと昨日のライブ会場で先行発売されていました!
というわけでいち早くゲット!!

菊池成孔氏いわく『Cu-Bop』は、《「ブエナ・ビスタ」以降のキューバを、ジャズというアザーサイドから捉えた音楽ドキュメンタリーの傑作》。
その傑作2本を大好きなルナが繋いでいるという偶然(事実)も、昨日の嬉しい発見でした。

というわけで最後は、元祖『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』のピアニスト、ルベン・ゴンサレスへのオマージュを込めて、この映像で締めくくります。
ルベンも素敵だったなぁ。優しそうな人柄がルナと共通するかも。
ビバ・BVSC! ビバ・人生!!