なぜ裸で戦ったのか? | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

前回 に引き続き、『ルシア』を観て疑問に思ったこと―
今度は第一話に場面を移します。
時代背景は第二次独立戦争さなか(1895~98年)。
主人公ルシアの家でも弟のフェリーペがスペインからの独立を求め戦いに参加。一家は密かに支援活動をしています。
さてクライマックスとも言うべき<スペイン騎兵隊>対<キューバ独立軍>の

戦闘場面で、黒人兵たちが裸なのはなぜでしょう?   
             MARYSOL のキューバ映画修行-第二次独立戦争
皆さんも考えてみて下さい。
答えは次の3つの中にあります。
1)サービスカット
2)衣装代を節約するため
3)史実だから


では、マリオ先生(ハバナ大学教授)に正解を教えてもらいましょう。
「なぜ黒人兵たちは裸なのか?正解は3番=史実だから。独立戦争中、あるときマンビ達(反乱軍を指す。黒人だけでなく白人も含む)が河で水浴していたところ、突然スペイン人たちが攻撃をしかけてきた。不意をつかれたマンビ達は服を着る間もなく馬にまたがり、裸で応戦したところ、スペイン人は度肝を抜かれて、退散したという逸話に因っている」
「このエピソードは、ソラス監督のおかげで、キューバ映画史上 記念碑的なシーンとなった」
「ちなみに第一話の修道女たちが陵辱されるシーンも強烈なシーンだが、こちらのについては、エキストラたちが修道女役の女性たちを本当に襲ったという“伝説”がある。ただし、真偽のほどは定かではない」


              MARYSOL のキューバ映画修行-第二次独立戦争2

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