さまざまなキューバ | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

miguel coyula Miguel Coyula(映画制作者)から今朝とどいた

サイト案内です。

http://youtube.com/watch?v=jW1___M66Ng
10月初めアリゾナ州Tucsonで開催された文化イベント

「Cuba, island without borders(キューバ、境界なき島」

に関するラジオインタビュー(英語)。


私が聞き取れた範囲でざっと内容を紹介すると、アリゾナ大学で催された上記イベントのテーマは「キューバ文化への旅」。
米国とキューバを隔てる「経済封鎖」は、キューバだけでなく、米国人にとっても“今のキューバを知る機会”を奪っており、この催しを通して

「キューバや米国に住むキューバ人の多様性」を知ることができたとの評価あり。
Edmundo Desnoes それに関連して、同イベントに出席したエドムンド・デスノエスとミゲル・コユーラは共に「キューバ人に対して外国人が抱くステレオタイプ」に強い反発を表明。


世代の隔たる二人(年齢差47才)が組んで製作中の映画『Memorias del desarrollo』は、ステレオタイプ化されたキューバ(キューバ人ディアスポラ)への挑戦にもなっている。
ミゲル・コユーラ曰く「外国資本と共同制作した映画では、彼らが見たいキューバ人(踊る女、ビーチ、ラム酒にタバコなど)の姿が描かれがち」。
同イベントで上映されたアンディ・ガルシア製作の映画La ciudad perdida』 のこと?)もローカル色を強調していると批判。


一方デスノエスも「私の小説は外国人がラテンアメリカに期待するマジックリアリズムとは全く異なる。作品を貫く主観的視点が特徴」と日頃の自説をアピール。(こうして肉声で聞くと、彼がいかにそれを主張したいか伝わってきます)
で、結果的に「自分に誠実な作品というのは、得てして多数の共感を獲得できないものだが、私たちの問題提議はコマーシャリズム、マーケットに対する疑問であり、それに対するチャレンジなのだ」。


と、まあ77歳を迎えても、常に挑発的であり続けるデスノエス
実はそんな彼の特徴を如実に表しているのが、このサイトの写真。
(スペインの出版社Mono Azulのサイト内の彼のブログです)
今まで公表を控えてたのですが…
自ら掲載してるのだから構わないでしょう。


そういえば映画『低開発の記憶』のプログラムにも、デスノエスは上半身ヌードで登場していますが、そのことをミゲル・コユーラの両親にメールしたら、

ママから「ヌードは上半身だけじゃないわ。全身よ」と返信がありました。
「え~?!」と半信半疑だったけど、上記のサイトを発見したとき「あ!本当だ」と初めて納得。改めて「チャレンジングな人だな~」と感心しました。