邦楽新曲レビュー -4ページ目

UNISON SQUARE GARDEN『UNISON SQUARE GARDEN』

UNISON SQUARE GARDEN
1 カラクリカルカレ
2 センチメンタルピリオド
3 サンポサキマイライフ
4 デイライ協奏楽団
5 等身大の地球
6 MR.アンディ -party style-
7 WINDOW開ける
8 マスターボリューム
9 いつかの少年
10 箱庭ロック・ショー
11 クローバー
3人組ロック・バンド、UNISON SQUARE GARDENの1stアルバム。3人編成とは思えないような重厚なサウンドにエレクトロ・ポップなアレンジを効かせ、唯一無二の音世界を展開している。
透明感溢れる斉藤宏介のヴォーカルとコンビネーション抜群なバンドアンサンブルで、邦楽ロックシーンのネクストジェネレーションをリードする3ピース・バンド、UNISON SQUARE GARDEN(ユニゾン・スクエア・ガーデン)。 セルフタイトルを冠し、満を持して放つ初のフルアルバム。4つ打ちドラムが大好きなダンスロックチューンM1、1stシングルでテンションの高いアップナンバーM2、3人で奏でているとは思えない厚みのあるサウンドの骨太ロックでありながらポップなM3、カッティングギターが心地いいM5、2ndミニアルバム『流星前夜』の収録曲の別バージョンで配信限定シングルのエレクトロポップなアレンジを施しているダンサブルなパーティチューンM6、攻撃的なサウンドと懐かしさ漂うメロディックな二つの側面を持つM7、2ndシングルで爆発的なバンドアンサンブルにハスキーなヴォーカルを聴かせる疾走感溢れるロックナンバーM8、センチメンタルなミディアムナンバーM9、1stミニアルバム『新世界ノート』収録のM10等の全11曲を収録。アグレッシヴでメロディアスで、そしてキャッチーなポップセンスが爆発した1枚。個人的にM1、M5、M7がオススメ。男子ファンが好きそうなパワフルさと、女子ファンが好きそうなスマートなビジュアルで益々人気が出そうです。やっぱり、ライブを見てみたい。
GyaO 音楽(~7/31)やBARKS(~未定)でPVフル視聴できます。MySpaceあり。試聴はコチラです。4/15リリース。

Metis『ずっとそばに・・・ 』

ずっとそばに・・・(初回限定盤)(DVD付)
ソウルフルな歌声が魅力の女性レゲエ・シンガー、Metisのユニバーサル移籍第1弾シングル。彼女の母親が亡くなった直後に書き下ろしたというバラードで、名曲『母賛歌』にも通じる世界観が感動へと導く。
2006年9月メジャーデビューし、ソウルフルな歌声が世代を超えて支持を集めている広島出身のレゲエ・シンガー、Metis(メティス)。日本テレビ系の番組「誰も知らない泣ける歌」でも話題となった『母賛歌』は、末期がんの闘病を続けるメティママへの感謝の気持ちをストレートに綴った感動的な曲でした。そして、昨年の12/12にメティママが亡くなりました。私もずっと応援してたので、めっちゃ悲しかったです。今作は、そんな最愛のメティママへの想いや励ましをもらったファンへ贈る、大らかで温かい歌声に包み込まれる愛に溢れたバラードナンバーに仕上がっています。春の旅立ちで、淋しい思いをしている人へ向けた応援ソング。悲しみではなくて、離れていても大切な人を想う優しい気持ちが伝わって、何度聴いてもウルッ(´;ω;`)ときます。不安や孤独を抱える人に、光を照らしてくれる素晴らしい楽曲。
カップリング『届け Love Song』は、テンポ感のいいメロディに淡い恋心を歌った春らしいラブソング。グルーヴのあるレゲエサウンドに、Metisのソウルフルな歌声が可愛いです。ANSWER+MUSIC4/8にインディ時代の作品『ANSWER』と『MUSIC』を一緒にした企画盤『ANSWER+MUSIC』をリリース。私は両方持ってましたが、お手頃価格なので、オススメです。
GyaO 音楽(~5/6)やYahoo!動画(~4/30)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。4/15リリース。

80kidz『THIS IS MY SHIT』

THIS IS MY SHIT
1 Intro
2 Go Mynci
3 Flying Buttress
4 Turn Baby Turn (Vocal: Ghostape)
5 This Is My Shit 
6 Reflex
7 She (Vocal: autoKratz) 
8 Miss Mars
9 Getting You Off (Vocal: Hey Champ)
10 Yellow Rambler
11 7inch Pop
12 Frankie (Vocal: The Shoes)
13 Fait La Danse
14 Disdrive (Rework)
15 Arab. Hertz Club
JUN、Ali&、MAYUからなる日本発のエレクトロ・ユニット、80kidzの1stフルアルバム。ポップでありながらも、精緻を尽したサウンドを構築している。ゲスト・ヴォーカルとしてautoKratz、Hey Champも参加。
昨年8月にデビューミニアルバム『Life Begins at Eighty』をリリースし、今や日本のエレクトロシーンを牽引する存在となった男女3人組DJ/プロデュース・ ユニット、80kidz(エイティーキッズ)。最近は、海外大物アーティストや浜崎あゆみ等のリミックスを手掛け、クラブ系のリミックスCDでもよく名前を見ますね。スイスの黒人アーティストGhostapeを迎えた気だるいM4、リード曲でロンドンのエレクトロデュオautoKratzが参加した切ないヴォーカルが心地いいM7、シカゴの3人組バンドHey ChampのメロディックなM9、昨年「SUMMER SONIC 08」にも出演したThe Shoesの二人の声がハッピーなM12と、ヴォーカルナンバーはワールドワイドな顔ぶれが参加してます。その他に、踊れるノイジーなエレクトロM3、哀愁を感じるシンプルなM8、人気ナンバーの別バージョンM14、メランコリックなピアノのループがラストを締めるM15等のインストを含む全15曲収録。踊れるビートが好きな方にオススメ。
試聴はMySpaceで。4/15リリース。

YOUNGSHIM『Distance』

Distance
1 Introduction
2 Sweet Song
3 Distance
4 Next To You
5 I'll Be There
6 Go With The Flow
7 Interlude
8 Home
9 Good Night
10 Is This Love?
11 Voice Mail
12 Girls In Da House
13 This Stance feat.DAIL for THE 9 FAR EAST
14 Wrapper Girl
大阪を中心に活動するR&Bシンガーが、白川貴善(BACK DROP BOMB)、GREEN PEEACE(餓鬼レンジャー)らをプロデューサーに迎えて制作した1stアルバム。甘くミステリアスな歌声が魅力の完成度の高い一枚。
昨年6月に1stミニアルバム『Love Rain』でメジャーデビューした、大阪を中心に活躍する実力派R&Bシンガー、YOUNGSHIM(ヨンシン)。豪華プロデューサー陣を迎えた1stフルアルバムは、エレクトロからロック、アコースティックまで、バラエティに富んだポップでカラフルな仕上がりです。リード曲M3は、テレビ東京系「流派-R」2009年4月度OPテーマ。恋愛における心の距離に焦点を置いた楽曲で、愛を信じ抜くことでその距離を乗り越えていきたいという気持ちが込められた繊細なヴォーカルが冴えるミッドR&Bナンバーに仕上がっています。餓鬼レンジャーのGPがプロデュース。BACH LOGICのトラックがクールでキラキラしたM4、BACK DROP BOMBのフロントマンTAKAとCUBISMO GRAFICOでも活躍するCHABEこと松田岳二によるプロデュースユニット、DUMN BUMM ILLNOISEによる4つ打ちトラックのアップチューンM5、LIL' OGI & Red-Tプロデュースのビート感のあるメロウナンバーM6、RYU-JA(NITEMEN)が手掛けたアコースティックなサウンドが温かいM8、iTunesの今週のシングルで瑞々しくも切ない恋愛感情を描いたソウル・ポップ・チューンM10、姉でもある日本を代表するレゲエシンガーPUSHIMプロデュースの甘い歌声に包み込まれるM12、TRAMP(NITEMEN)のスムージーなトラックに、大阪のクラブ・シーンで一緒に活動してきたラッパー・DAIL(THE 9 FAR EAST)をフィーチャーしたM13、自立した女性の好きな人に甘えたいという揺れる心情を綴ったM14等を収録。R&B/BLACK MUSICファンのみならず、J-POPファンをも満足させる充実の1枚。
GyaO 音楽(~5/6)やYahoo!動画(~5/16)でPV2分視聴できます。MySpaceあり。試聴はコチラです。4/15リリース。

コブクロ『虹』

虹(初回限定盤)
JALコラボレーションCMソング。コブクロの通算17枚目となるシングル。『君という名の翼』に続き自身2度目となるJALのCMソングで、温かさをたたえた力強い歌声が心を揺さぶるナンバーとなっている。
大阪のストリートからスタートし、いまや世代を超えて愛される国民的アーティストへと進化したコブクロの約半年ぶりとなるニューシングル。春らしい軽快なビートに心躍らされるアップテンポナンバーに仕上がっています。CMの影響から「家族愛」をテーマにした曲かと思ってたんですが、普遍的な「夢」をテーマにした歌詞になっています。切なさをはらんだ清々しさのある「♪遠ければ遠いほど 鮮やかな虹の色」というサビが印象的。ちょっと黒田さんのヴォーカルが力み過ぎな気もしますが。6作連続でドラマ主題歌を担当してきて、今回はドラマタイアップとは離れたそう。
カップリング『Summer rain』は、テレビ東京系アニメ「クロスゲーム」OPテーマ。爽快なサンバ調のリズムに乗せて歌った、軽快なサマーチューン。深い愛をしっとり歌い上げた二人の歌声が優しく語りかけるようなアコ-スティックなバラ-ドナンバー『ルルル』も収録。
GyaO 音楽(~4/30)やYahoo!動画(~5/14)でPVフル視聴できます。4/15リリース。

ET-KING『君想う花』

君想う花(初回限定盤)(DVD付)
NTTコミュニケーションズ「MUSICO」CMソング。結成10周年となる2009年の第1弾シングル。NAOKI-Tをプロデューサーに迎えた、切ないラブソング。『愛しい人へ』にも負けない名曲が完成。
10-ten-今年結成10周年を迎えた、5MCと1DJと1総合司会というユニークな構成のヒップホップ・グループ、ET-KING(イーティー・キング)。ちょっと前に、メンバーを目撃したので、妙に親近感が湧きます。3/25に豪華リミキサー陣によるリミックスアルバム『10-ten-』をリリースしたばかり。通算9枚目のシングルとなる今作は、『愛しい人へ』『ギフト』に続く、ET-KING×NAOKI-T恋愛ソング第3弾。キンセンカの花言葉である「叶わない恋」「永遠の愛」をキーワードに、片思いの気持ちのまま叶わなかった恋を歌ったバラードナンバー。ケツメイシ等を手掛けるNAOKI-Tによるピアノとストリングスが美しく響く和のテイストの入ったトラックが盛り上げます。全部の感情を前向きに思い出にするという歌詞で、ET-KINGらしい明るさと温かさも感じますね。
カップリング『パーっと行こう!』は、ホーンの音がユルさを演出するタイトル通りのパーティソングになってます。
試聴はコチラです。4/15リリース。

Yacht.『Willy Willy』

Willy Willy
1 Soul Wave
2 Omnivora
3 TV bug
4 Money Monkey
5 Love Obsession
6 Route 606
大阪発4ピース・バンド、Yacht.の3rdミニ・アルバム。ライブに定評のあるらしい、ステージで披露することを意識したアグレッシヴでキャッチーな楽曲を多数収録。疾走感溢れるナンバーがずらり。
ビークル、ヒダカトオル氏も大絶賛!メロディック・シーンに旋風(Willy Willy)を起こすハードコア・ロック・バンド、Yacht.(ヨット)。疾走感満点なサウンド、へヴィなリフの中に広がる心地よいメロディと4声のハーモニーが、今までのスタルジー香るメロディや爽快なサーフ・ミュージックなYacht.とは、いい意味で違った部分を見せてくれます。リード曲M1からアグレッシヴに突っ走り、へヴィなサウンドの中に甘いメロディを聴かせるM2、キャッチーなパンクチューンM3、リアルを真正直に綴ったM5と、1曲が短いので全6曲一気に聴けますね。ほぼ英語詞です。元気一杯のメロコアサウンドを叩き付ける、ライブ向けの楽曲ばかりを集めた1枚。昨年夏フェスでも見たり、過去3作を聴いてましたが、今作は正直ちょっと物足りなかったです。
GyaO 音楽(~5/13)やYahoo!動画(~5/7)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。4/15リリース。

absorb『愛ノ詩』

愛ノ詩
初音ミクをフィーチャーした『桜ノ雨』でデビューを飾った3人組、absorbの2ndシングル。J-POPの王道をいくキャッチーなメロディ・ラインと鮮やかなツイン・ヴォーカルが味わえる。
ヴォーカロイド・ソフト初音ミクに歌わせた卒業ソング『桜ノ雨』で注目を集め、メジャーデビューを果たした3ピース、absorb(アブソーブ)。今作は、最大の魅力である晴義と翔太のツインヴォーカルによる、絶妙のコーラスワークを駆使した感動的なバラードナンバーに仕上がっています。日本人好みのノスタルジックなメロディに、愛する人への終生の誓いを歌うラブソング。長門裕之・南田洋子夫妻の夫婦愛にインスパイアされて制作したそう。ジャケは、二人が出会った映画「太陽の季節」のスチール写真が使われています。このジャケの懐かしい感じが見事に曲とリンクしてますね。
カップリングは、ファルセットを多用した軽快なアコギが印象的なポップナンバー『愛そう敵を』、we walk abreast美しいツイン・ヴォーカルがストレートに響くアコースティックなバラードナンバー『あくび』を収録。5/20に1stアルバム『we walk abreast』をリリース予定。
GyaO 音楽(~5/13)やYahoo!動画(~5/13)でPVフル視聴できます。試聴はコチラです。4/15リリース。

アンダーグラフ『心の瞳』

心の瞳(初回生産限定盤)
アンダーグラフの9thシングル。2008年の全国ツアーから、全公演での観客の歌声を曲の一部に使用し、ファンと完成させた実験的なナンバー。カップリングではライブで人気の『フリージア』などを収めている。
今年結成10周年を迎えたアンダーグラフ。10周年を記念した10大プロジェクトの第1弾となる、7ヶ月ぶりのニューシングル。美しいストリングスに乗せて「♪心の瞳で未来を見てみよう」と力強いメッセージを綴った、アンダーグラフならではのミディアムナンバー。真戸原さんのエモーショナルなヴォーカルと歌詞がストレートに響いて、感動しました。2008年10月より開催された全国ツアー「live tour'08 vol.2~六十四泊六十五日 乃 楽園~」の為に書き上げ、ツアーを通して創り上げたという楽曲。全20ヵ所の会場で収録した「♪ララーラララ」というのファンの歌声がコーラスとして入っています。バンドとファンとの一体感が、素敵なハーモニーを作ってますね。何度も聴いてるとじわじわと良さが分かってくるスルメな1曲。
カップリング『フリージア』は、ライブではお馴染みの曲で初の音源化。歌謡曲風のメロディに力強いヴォーカルが乗るロックナンバー。何度かライブは見ているので、熱く歌ってる真戸原さんの姿が浮かびます。初回盤のみ弾き語りで始まるノスタルジックなスローナンバー『風車』、打ち込みも入った幻想的なAメロからサビで熱く歌い上げる『記憶(live version)』、エンハスド仕様でPVとライブダイジェスト映像を収録。通常盤のみシンプルなサウンドに優しく歌い上げたバラードナンバー『自然と君へ』を収録。同じおけいはんとして親近感があるし、今後も応援したいと思いました。この場所に生まれた僕達は いつも何が出来るかを考えている(初回生産限定盤)(DVD付)『フリージア』、『風車』、『自然と君へ』の3曲はアルバムに未収録なので、シングル2枚買いをオススメします。5/27に4thアルバム『この場所に生まれた僕達は いつも何が出来るかを考えている』(長っ)をリリース予定。
GyaO 音楽でPVフル視聴できます。(~5/13)試聴はコチラです。4/15リリース。

OLIVIA『Sailing free』

Sailing free(DVD付)
PSP用ゲーム「戦国BASARA バトルヒーローズ」の挿入歌。INORANとのコラボ作で、へヴィなギターとOLIVIAのハイトーンな歌声を重ねたエモーショナルなサウンドを構築している。
OLIVIA inspi’ REIRA(TRAPNEST)名義でアニメ「NANA」のテーマ曲がヒットし、2007年にはEU圏43ヵ国でデビューした、OLIVIA(オリヴィア)。7ヵ月ぶりのニューシングルは、初のタッグとなるLUNA SEAのギタリストでソロでも活躍するINORANとの共作による開放的なロックチューン。INORANがギターとベースを担当した重厚でヘヴィなサウンドに、OLIVIAのエモーショナルなハイトーン・ヴォーカルが突き抜けます。ゲームの挿入歌ということで、キャッチーでカッコいい仕上がり。ストイックなイメージのあるOLIVIAですが、前向きな歌詞ですね。LUNA SEAの中ではINORANファンだったので、このコラボは嬉しいです。
カップリング『Love Love Love』は、fadeのrui、kanseiと共作した楽曲。rui&kanseiによる、美しいシンプルなトラックに、全英語詞で綴られたOLIVIAのヴォーカルが柔らかく乗る、ドラマティックなバラードナンバー。ストリングスのアレンジは、音大出身の4人組グループVanilla Moodが行なっているそう。全英語詞による爽快なアップナンバー『Undress』も収録。
GyaO 音楽でPVフル視聴できます。(~5/6)試聴はコチラです。4/15リリース。