以前もブログに書きましたが、今年は富士登山者が
例年にない多さだそうですね。
私の周りにも富士山に登ったという人が大勢いました。
万全の準備を整えて臨んだ富士登山。
七合目付近から雲を通過したお陰で、
視界もクリアーになってきました。
七合目で、その景色に見とれる友人。
今回は私を含め、女性だけ４人でツアーに参加し登山しました。
全員、初富士登山です。
そして、全員仕事もプライベートも一緒に頑張っている仲間です。
幸いなことにお天気には相当恵まれて、想像していたよりも
はるかに楽に登れたかもしれません。
途中、虹を見ることができたり
（分かりますか？中央下で光ってるでしょ？）
山小屋からは、横に走る雷や、ものすごく長い
流れ星を見ることができました。
正直言って、今回一番辛かったのは一泊する山小屋。
寝返りが打てないほどのスペースで雑魚寝するわけですが、
寝袋と慣れない枕で体中痛く、しかも閉所が苦手な私にとっては
登山よりも下山よりも辛かったです。
結局一睡もできないまま、体を休めることもできず、
午前１時半過ぎには寝袋から出て、準備を整えることに。
暗闇の中、防寒着を着込んで登り始めます。
見上げると、ヘッドライトの光の列がくねくねと山頂まで続いていて
なんとも不思議な光景でした。
空が徐々に明るくなってくる頃、いくつかの鳥居をくぐります。
浅間大社が祭られているんですね。
そもそも８合目以上は浅間大社奥宮境内地であり、その広さは
120万坪に達します。
古来より、富士山は富士山本宮浅間大社の御神体として崇められる
神聖地です。
考えてみると、今年の頭に仕事のロケで
富士山の麓の浅間大社にいって以来、
６月にも別の浅間大社に行き、今回はまさに富士山の頂上に
鎮座する浅間大社奥宮に行くことができたわけで、
我ながらそのご縁に驚くばかりです。
【このサイトを見ると、詳しく載っています→★ 】
雲海から顔を出す御来光は格別に美しく、
毎日繰り返されているその美しい光景に、しかし初めて出合えた
喜びと、感動と、ここまで頑張ってきた自分、仲間、恵まれた天候、
その他全てが揃ってはじめて拝むことができたという、
ある意味奇跡に近いようなその状況を噛み締めてしまいました。
その後、お鉢（火口のこと）廻りをし、日本最高地点の碑の前で
全員で記念撮影をしたりしました。
ここで、ご褒美のように見られたのが
こちら。なんだか分かりますか？
雲海に富士山が写っています。これを、『影富士』といいます。
思いのほか体力を奪ったこのお鉢廻りですが、
頂上まで登り、なおかつお天気に恵まれないとできないこと。
頑張って行った甲斐がありました。
ただ、下山に残された体力はあとわずか・・・。
私個人的には、登山より下山の方がきつく、
特に膝に相当負担がかかりました。
しかも、最後の最後、どこでどう間違えたのか
下山道を４人で誤り、偶然通りかかったトラクターに乗せてもらい
脱出するという、心身ともに限界に達するような締めくくり。
帰京後、マッサージを2軒ハシゴしましたが、今日は
まだまだ足が棒。というより、足に鉛が入っているみたいです。
そして、あんなに対策していたのに、頬が真っ赤になるほど
紫外線にやられていて、昨夜からずっと冷やしています。
なんとかリカバーしなくては！
久し振りに、自分を心底褒めてあげたいと思うような経験でした。
4人で抱き合ったのはいうまでもなく。
あ、そうそう。頂上で御来光を拝んでいる時、
持参した小さなアマレットを全員でまわして飲みました。
甘くて、いい香りで、お腹からポーっとあたたかくなって・・・。
サイコーでしたよ。
大変だったけど、色々なことを考えさせてくれた時間でした。
ありがとうございました。