私の師。 | 深澤里奈オフィシャルブログ「tea journey」Powered by Ameba

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江戸千家十世家元・川上宗雪。


彼は私の茶の湯の「師」です。


15歳の10月に弟子入りしたので、今度の10月でまる19年。


人生の半分以上、教えていただいているということになります。


15歳のとき、当時健在だった祖母に、自分から茶の湯をやりたいと


お願いして連れてきてもらったのが、祖母も長年稽古を積んできた


江戸千家 』でした。


高校生だった頃はともかく、大学に進学し、そして就職してからは


決して熱心な弟子ではありませんでした。


でも、家元はどんな時でも変わらぬ大きな優しさをもって


私に稽古をつけてくれました。


きっと彼でなければ、私は茶の湯を続けてこられなかったでしょう。





人生において、「師に恵まれる」ということがどれだけ幸せなことか。


私は、本当にラッキーです。


茶の湯のお陰で、豊かな毎日を感じることができ、


おもてなしの楽しさ、もてなされる喜びを知ることができました。





日本文化である茶の湯の面白さに気付いたからこそ、


イギリスや中国のお茶の文化にも興味を持つようになりました。


きっと根底にある精神は、共通しているのだと思いますが。


いつか、どちらも現地で学んでみたいな。


文化は比較しないと分からないから。


そして、祖母の家がそうだったように、


小さくてもいいから「茶室」がある家に住むのが


実は昔からの私の夢。





私は、家元がお道具や茶室を清めている姿が


とてもとても好きです。


凛としていて、そこには清々しい空気が流れます。


「ああ、神様がいるんだな」と感じます。





ちょっと話は違いますが、先日実家に寄ったとき、


いつも通り仏壇にお線香をあげて手を合わせていました。


すると、いつだってやってきたことなのに、その日は


「ずいぶんと埃をかぶってるな・・・」と気付き


お位牌を全て取り出して仏壇のお掃除をすることにしたのです。


お位牌にも少し埃がかぶっていたので、全てきれいに拭き、


沢山あるそれらを改めて見直し、配置しなおしました。


ご先祖それぞれに思いを馳せながら、あるべき場所に


ひとつひとつ置き直してゆくと・・・


驚くほどすっきりとして、気持ち良さそうな空気が流れてきました。


なので、ふたたびお線香をあげて手を合わせてみると、


最初に合わせたときと、明らかに何かが違うんです。


何でしょうね?言葉では言えないけれど、


そこにいた母にはちゃんと、私の言わんとしていることが


伝わっているようでした。


毎回同じ事をやっているのに、なぜある時急に気付くのか・・・?


そこには、自分の考えもおよばないような、大きな力が


関係しているような気もするし。


よく分からないけど、気持ちいいことはいいことです、よね?


なんだか、仏壇掃除ハマっちゃいそうです。





そういえば、江戸千家高知支部の方から、リナブロに


メッセージをいただきました。


いつか、同じ席に入れるといいですね♪


そんなご縁も、幸せのひとつです。