ネット上に、ある記事を見かけた。
この記事に登場する「肉マイラー」こそ、私の友人だったUさんである。
上記のネット記事にあるように、Uさんの死因は心不全とされ、ステーキの食べ過ぎや過度な糖質制限が原因とはされていない。
当ブログも、「いきなりステーキ」を誹謗するものでは決してないし、糖質制限を否定するものでもないことを予めお断りしておく。
私は、友人として、Uさんを失ったことが非常に悲しい。
上記ネット記事の筆者も、生前のUさんと親交があったという。
私と同様に彼を失った悲しさと最近のいきなりステーキの不振のやるせなさとが相まって、この記事を書かれたのだろう。
Uさんは、Facebookで自分の食生活を頻繁に投稿していた。
上記ネット記事にあるように、Uさんは、昼夜の食事をいきなりステーキでとり、しかも、付け合わせなしで肉のみ1キロとか普通に食べていた。
糖質に関しても、徹底的に、ロカボ食。
初めは、ブランパンなどを食べていたようだが、しまいには、糖質ゼロのロカボ麺などにした。
FBに流れてくるUさんの食生活。
おかしくないか?
大丈夫なの?
そう思ったのは、私だけではないはずだ。
Uさんは令和の最初の日にめでたく入籍、ご結婚された。
FBには幸せな新婚生活の一コマの投稿もあった。
そんな一コマの投稿には、もちろん「いいね!」、「超いいね!」をするも、私は、彼の食生活の投稿には、「いいね!」ができなくなっていた。
Uさんは、優秀な頭脳の持ち主。
御三家と呼ばれる超有名進学校から東京大学に進み、法曹界で活躍していた。
自分の行動には、徹底的に理論武装するタイプ。
当初は、定期的に医師の診断を受けながらやっていた様子も見られた。
だから大丈夫かなと思っていたが、さすがに医師もこれは止めるだろうという域に達していた。
上記ネット記事にある「いきなりステーキ」の肉マイラーランキングが彼の行動に拍車をかけていた可能性はある。
肉が好きというだけでなくランキングそのものが目標になっていたのかも、というネット記事にもうなづける。
FBなどのSNSでも、彼はランキングを、食生活など「頑張っている姿」とともに公開していた。
もともとすこぶる優秀、およそ「競争」と名のつくものに勝ってきたUさん。
人前で負ける姿など見せられない。
そんな気持ちもあったかもしれない。
彼の周りには、新婚の奥様をはじめ、もうやめたら?と進言する人もいたのではないか。
言わないまでも、FBの投稿にドン引きしていた私のような人は、多かったのではないか。
繰り返すが、彼の死因とステーキや糖質制限とに関連があるとはされていない。
それでも、やはり彼の食生活は異常だった。
ドン引きしたあのとき、止めてあげられれば、と悔やまれてならない。
しつこいようだが、いきなりステーキや糖質制限に罪はない。
Uさんにとって、そこにいきなりステーキがあり、糖質制限があっただけなのだ。
何が彼にそこまでさせたのか。
これは、彼だけの問題ではない。
私たち人間には、何かの拍子に歯止めがきかなくなることがある。
勢い、というものは、成功には欠かせないものだ。
うまくいけば良いのだが、自分でコントロールがきかなくなるところの見極めが肝要だ。
これは、単に、IQが高いから、知識があるから、見極めができるというものではないことを、悲しいかな、Uさんが証明してくれた。
改めて、自分は、周りからドン引きされている要素はないか、点検したくなる。
あるいは、他人からドン引きされても命がけで頑張ることがあるのなら、それはそれでいいようにも思う。
いずれも、その心次第ということか。