今年は、空海の誕生1250年にあたるとして、真言宗の各お寺でも様々な法要やイベントが開催されている。


いつも教学研究所で勉強させていただいている川崎大師平間寺さんでも、もちろん、いろいろとご案内をいただいているが、そのうちの一つがこちらの講演会。

大正大学名誉教授苫米地誠一先生のご講演。



この2年ほどはコロナ禍のため、教学研究所の講座もご無沙汰していたが、4月16日には、久しぶりに福田亮成先生のお話をお聞きし、また、同じ4月の30日は、苫米地先生のご講演と、オンライン講座ばかり受講していたこの2年間を思うと、やはり対面でのご講演は、よいなぁ、と思うわけである。


苫米地先生のご講演は「弘法大師教学を考える」との題目で、配布された資料も、なかなかの難易度で充実した内容だった。

特に、「大師教学における教判論『弁顕密二教論』における顕密教判と法身説法説」の項は、昨年度履修した高野山大学の「密教入門」の科目とも関連が深く、大変興味深かった。


途中で会場の参加者から「難しい」との声が上がり、私には先生がお気の毒に思えたが、私にとっては大変興味深く意義深いご講演でしたよ、苫米地先生。


特に、先生が冒頭におっしゃった、若き日の空海が虚空蔵求聞持法を唱えて、金星が飛んできた体験で得たものが、釈尊が得られた覚りと同じものであった、というお話は、なるほどそう言われればそうかもな、と思った。

それまで、そんなこと考えたこともなかった。

私は、なぜ空海ほど頭のよい人が、仏教、とりわけ密教を選んだのか、いつもその理由を考えていて、やはりその理由は『三教指帰』をよくよく理解するしかない、と思っていた。

その中でも「明星来影す」は確かにキーワードに違いないが、これは釈尊と同じ覚りなのだ、と空海はそんなことはひとことも言っていないにしても、私たちがそのように考えるのは、ある意味当然かも知れない。


いろいろな研究者の話を聞くのは刺激的でもあるし、これからも、偏らずにいろいろな先生方のお話をお聞きしていきたい、と改めて感じた。


講演会のあと、お土産にひらまくんの「都こんぶ」をいただいた。

無料講演会にお土産まで。

川崎大師平間寺さま、太っ腹。



講演の後は、いつものように大本堂でお護摩修行に参加して、スッキリした気分で家路に着いた。

よい1日だった。





高野山大学大学院通信科科目履修生に登録して、はや5年目に突入。


当初の予定でもかなりのスローペースになることが予想されたが、仕事が忙しく、書道を始めてしまったのもあり、想定以上に遅々とした進捗である。


4年間で取得したのは、2科目4単位。

2年で1科目というペースだ。

気が遠くなる。

それでも少しずつ前に進んでいる実感がある。

前に進んで行き着くところが果たしてどこなのか自分でもよく分からないのだが、羅針盤は自分の心しかない。

心のおもむくところに行くしかないな。

1度限りの人生だ。


2022年度は、「密教入門」を選択。

これは気合いが入りましたよ。

おかげでレポート2つのうち、1つは「優」をいただけた。



レポートを書いている間は、空海と密教の世界にどっぷり浸かれて幸せな時間だった❤️

結果はあまり拘らず、自分が楽しむことを大切にやっていこうと思っていたが、それでもよい評価をいただけるのは素直に嬉しい。


高野山大学院の通信科は講義等は基本的に無く(スクーリングの授業はあります。)、指定されたテキストと参考書を読んで、設問に対してレポートを提出する、ということになっている。

昨年度、私が、カルチャーセンターの講座をやたらと受けていたのは、その辺りの補助とするためである。

大学院の通信科は、かなりの自主性が求められる。

今年度から高野山大学では学部の方で通信制の密教科が開設されたので、これから始める方には、そちらの方がオススメかも知れない。


私はとりあえず、引き続き大学院の方で頑張るつもり。

今年度は、仏教要論Ⅱを選択。

昨年度、カルチャーセンターで学んだ原始仏教、大乗仏教、唯識等が役に立つとよいが。

単位の取得はまた2年がかりになるのかな。




空海に憧れ、空海をより良く知るためにコロナ禍の中で始めた書道。

ユーキャン(の傘下の日本書道協会)の通信講座で課題を添削してもらう以外は、独学といっていい。

まったくのド素人から始めて、この春で3年にならんとす。

現在、漢字二段、かな初段。

初段からは、昇段課題が条幅(半切1/2、半切)となったので、通信講座も上級コースの「書道作品制作講座」を受講。(上級コースは一般募集はしていないらしい。)

以前、この一年で添削していただいた漢字作品5点を一挙公開したが、今回はかな作品3点を公開。(昇段課題とは異なります。)

いずれも先生の評にあるとおり、なかなか「かすれ」のいい味が出せない。。。


書道を始めたのは、先に書いたように、空海への憧れが大きな動機。

空海の頃はまだ日本には仮名はなかった。

(というか、いろは歌や仮名50音表は空海が作ったという伝説すらある。学術的には否定されている。)

なので、かな書道までやる必要なかったのだが、実は前々からひらがなの続け字にも憧れていた。

こんな雅な(雑と似ている漢字だが「みやび」と読んでね。自分で読み直してて「ざつ」って読みそうになったよ。)字で和歌とか詠めたらめちゃカッコいい。

ペン習字でいいから、どこかで学べないかと思ったこともある。

今回ユーキャンで、かな書道も学べて、変体仮名なんかも勉強できてよかった。



「書道作品制作講座」の添削課題は、8点で、全て提出して添削していただいた。

令和5年は、「行書専科講座」で、漢字行書に磨きをかけます!

添削課題は10点で、その中には、日本が誇る行書の名手、空海の「風信帖」がある。

いよいよ「風信帖」が書ける!



❤️作品紹介❤️


短歌(高野切古今集第三種の書風) 半切1/2

「かす(春)が(可)の(能)に(爾)おふるわか(可)な(那)をみてしより(利)心を(越)つねにお(於)も(毛)ひやるか(可)な(奈)」 

春日野におふる若菜を見てしより 心を常に思ひやるかな(後撰集一春13 凡河内躬恒) 



 

短歌(高野切古今集第一種の書風) 半切

「お(於)の(乃)が(可)み(美)を(遠)いと(東)ほ(保)しみ(見)つつか(閑)へりく(久)る(留)ゆふほそ(所」)みちにかきのは(者)な(那)おつ(徒)も(

裳)」 

おのが身をいとほしみつつ帰り来る夕細道に柿の花落つも(斎藤茂吉) 



 

短歌(寸松庵色紙の書風) 全懐紙

「をみな(那)へし(志)ふくむか(可)や山ぬれなひ(悲)きあめ(免)は(盤)あら(羅)しにな(那)らんとす(春)るも」 

女郎花ふくむ萱山濡れなびき雨は嵐にならんとするも(木下利玄)