解離性同一性障害(多重人格障害)40余りの人格と共に生きる -21ページ目
ひとりになると
あのいまわしい過去がリアルによみがえってくる

夕方になると必ずと言っていいほど

殴られる痛み
殺される恐怖が襲ってくる

湯船に沈められて
肺にまで水が入ってきて呼吸も出来なくなる

その姿を見て
あざわらう母親

頭から顔
お腹
身体中を握りこぶしで殴りながら
足で蹴り飛ばされながら

立てなくなっても
髪をつかんで持ち上げられ
意識が無くなるまで殴り蹴り続ける父親

父親が帰ってきた瞬間から
それは毎日続けられる

性行為も繰り返される

顔から身体
全てあざだらけで
学校へ通わせてもらえない日々は多く続いた

意識が戻らない日が何日続いても
病院へ連れて行ってもらえることはなかった

今思えば
病院と警察は繋がっている
そのことで警察行きになることが怖かったのかも知れない

頭がぱっくり割れて
血が流れ出していても
手当をしてもらえることはなかった

父親も辛かったのかも知れない
母親も苦しかったのかも知れない

私の母親は
母親としてではなく
男に生きる女だった

父親にかまって欲しかったのだろう
父親に愛されたかったのだろう

だけどそれはかなわず
怒り、憎しみを私にぶつけることで
解消する方法しかなかったのだろう

そんな父親でも
そんな母親でも

私はただ愛されたくて
愛することを許して欲しくて
ふたりの笑顔を見たくて
どうすれば笑ってくれるのか
そればかりを考えて過ごした

私はどうすればいいこになれたのだろう

いいこじゃないからそれは仕方のなかったこと

父親
母親に笑ってもらうことが出来なかった自分が悪い

全部お前が悪いと言い続けて殴り続けた父親
湯船に沈め続けた母親の責任じゃない

全ては私の責任

言うことを
全ての命令に従えなかった
私の責任
辛いとか言えない
苦しいとか言えない

言えるんだったら、そんなにマシなことはない

辛いとか苦しいとか
そんな次元はとうの昔に超えてしまった

どれくらいのことで辛いとなるのかも解らない

辛いって言えるほどマシなことじゃない

相談出来るほど簡単なことじゃない

医者は言わなきゃわからないだろって言うけど
言えるほど簡単なことじゃないよ

心配して欲しいわけでも
同情されたいわけでもない

されたくもない

そんな甘ったれたこと言いたくもない

私はかわいそうなわけじゃない

もう涙も出ない
泣くことも忘れてしまった
拒絶

いつのころからか
親に捨てられてからか

人を
人間を
生き物全てに対し

拒絶するようになった


人が死ぬこと
友達が死んで行くこと

何も感じられなくなった
何の感情も持てなくなった


悲しいとか
寂しいとか
苦しいとか


全てをなくした


何も感じない
何も感じられない

全てを捨て
全ての感情を捨てた

全てのものに感情移入出来ない


何も感じられない


どうせ人は去っていく
私の元から離れていく



1週間連絡を取らなくなれば

その人のこと
その人の存在自体

私の記憶から消える
忘れてしまう

名前すら思い出せない



解離専門の主治医に対しても拒絶している
どうせこの人も同じ

何も話すことがない

父親と重なってしまって
怖いとしか思えない

誰に対してもそう

赤の他人だろうが
殴られるとしか思えない

殺されるとしか思えない

いっそのこと殺してくれたらよかったのに


何も話す気になれない
誰とも話す気になれない

口から言葉にすることが嫌い

私の言葉は通じない

話してもムダだと
どこかで感じている


今も拒絶に入っている

もしかしたら
メールをくれている人
電話をくれている人がいるのかもしれない

けれど全てを遮断してしまっている

携帯の電源も落としている



私と連絡取れなくても
何の支障もないよね

わたしは人を傷つけるだけ

殺して欲しかった