私の責任 | 解離性同一性障害(多重人格障害)40余りの人格と共に生きる
ひとりになると
あのいまわしい過去がリアルによみがえってくる

夕方になると必ずと言っていいほど

殴られる痛み
殺される恐怖が襲ってくる

湯船に沈められて
肺にまで水が入ってきて呼吸も出来なくなる

その姿を見て
あざわらう母親

頭から顔
お腹
身体中を握りこぶしで殴りながら
足で蹴り飛ばされながら

立てなくなっても
髪をつかんで持ち上げられ
意識が無くなるまで殴り蹴り続ける父親

父親が帰ってきた瞬間から
それは毎日続けられる

性行為も繰り返される

顔から身体
全てあざだらけで
学校へ通わせてもらえない日々は多く続いた

意識が戻らない日が何日続いても
病院へ連れて行ってもらえることはなかった

今思えば
病院と警察は繋がっている
そのことで警察行きになることが怖かったのかも知れない

頭がぱっくり割れて
血が流れ出していても
手当をしてもらえることはなかった

父親も辛かったのかも知れない
母親も苦しかったのかも知れない

私の母親は
母親としてではなく
男に生きる女だった

父親にかまって欲しかったのだろう
父親に愛されたかったのだろう

だけどそれはかなわず
怒り、憎しみを私にぶつけることで
解消する方法しかなかったのだろう

そんな父親でも
そんな母親でも

私はただ愛されたくて
愛することを許して欲しくて
ふたりの笑顔を見たくて
どうすれば笑ってくれるのか
そればかりを考えて過ごした

私はどうすればいいこになれたのだろう

いいこじゃないからそれは仕方のなかったこと

父親
母親に笑ってもらうことが出来なかった自分が悪い

全部お前が悪いと言い続けて殴り続けた父親
湯船に沈め続けた母親の責任じゃない

全ては私の責任

言うことを
全ての命令に従えなかった
私の責任