愛するということ 6. | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.














でも
心残りなのは
そこに二人の娘
連れて行けないこと
だった








朝から晩までのこの
息子脳障害リハビリ
気の狂いそうなスケジュール
こなしてこられたのは








息子への愛
だけでなく








いつも
弟のリハビリを
手伝ってくれていた
戦友でもある
二人の娘にも









外国での診察という
貴重な体験を
見せてあげたい
一心だった








でもこのとき
同時多発テロの直後で
アメリカは
物々しい雰囲気が漂い







更に
ニューヨークは
50年に一度の寒波が
やってきていて
SARSも流行っていて








現地には
ボランティアさんが
いるものの








多動の障害児を連れての
英語が話せない
わたしたちの旅が








簡単ではないことは
容易に
想像がついた








それでもわたしは
家族皆で
渡米することを
疑わなかったが








夫や実母に
娘たちを連れていくことを
反対されたとき








ここまで
相当な我が儘で
突き進んできたことを
思うと







これ以上
その反対を押し切ることは
出来なかった








だから
娘たちに
自分の弱さを
何度も泣いて詫びた







そして
少しでも娘たちの
寂しさが
和らぐようにと








留守中の夜毎晩
絵本やおもちゃや
手紙という








家中に隠した
宝物の
宝探しをするように







宝の在処を書いた地図を
実母に託し
娘たちを頼み









夫と息子と三人で
フィラデルフィアへと
旅立った



















そしてあれから
20年が経ち…










ふと
その20年前を思い出し
娘の一人に










もう
本当にたまらなくて…
そして娘にも
本当に本当に喜ばれ…












わたしは、もう
「死んでもいい…」
と思った






















そして今
その娘が入院中なのだが

娘は元気で、そろそろ退院かな…












今コロナの影響で
わたしは面会ができなくて











でもこの状況で

何かわたしにできないか…

と考えたとき











あの

20年前のように

サプライズプレゼントを

し続けようと思いついた












































そしてそれが

選ぶことから

ラッピングをすることから

届けるタイミングから











もうどれも

好きなことで

努力が一切いらなくて

たまらなくて












それは

「無限にできる…」 

と思うくらいで










そしてその時

娘も

泣いて喜んでくれて

ドンピシャばかりだと言い











そしてわたしも

娘と同じように

入院していたときに

母や元夫が毎日

会いに来てくれたので













ああ、

あの30年近く前のことが

あの20年前のことが

こんなところに繋がっていたなんて…
と思った




























そして













ああ、

非日常と思えた

これもこれも
日常になってきて

























それは

無限で、無条件で、爆発する愛が

普通になってきた

ということで












「もう、死んでもいい…」が

日常になってきたな…

と思った










  

 














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