本気 | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.















それは
朝の忙しい時間に
ほとんど字が書けない息子
手を少し支え
彼が字を書いていたときで













わたしは
理由は忘れたが
物凄い勢いでキレた










そしてその時











息子は突然
自分だけで
字を書き始め






















息子
小学3年生くらいのとき
わたしは普段滅多に怒らないが
堪忍袋の緒が切れ









わたしは息子にキレた











めちゃくちゃキレて
胸ぐらをつかんで









その時ちょうど
一人で下校する
練習をしていたのと
話の流れから








「明日から一人で帰ってこい!」
と言う言葉が
口から飛び出した









そして
それまで息子と帰る練習をし
徐々に徐々に
息子と距離をとり










いつでも
声をかけられる距離で
尾行をしていた
わたしだったが










翌日は
言い放った通り
更に距離をとり
息子が初めて帰るのを
見守った








途中で
家で待機してくれた両親に
連絡をとったり









先回りして
息子が信号を渡り
帰ってくるのを待った








そして
息子が自宅に帰ってきたとき
息子は泣いていた












多分
彼にとっては
命をかけたような時間で











だから
その緊張感がとけた安堵感と
やり遂げた達成感などで
こみ上げてきたのではないか
とわたしは思った












そしてわたしは
子どもが









小学三年生
重度の知的障害と診断され
自閉傾向で
コミュニケーションも難しい
と言われた息子が











そんな風に
泣きじゃくる
感受性が
豊かな姿に
感動し












母と
抱き合って泣いた














ある日息子と
スターライトラン
というイベントに参加した









そして息子と
サンタクロースのコスプレをして走り
息子は初めてのライブを体験し







そこには
何千人という若者がごった返し
しかも雨も降り







誰一人
息子を
障害者と判定されている人間を
気遣う人もいないため




 



わたしは迷子になったら
会えなくなるからと
「きちんとお母さんについてきてよ!」
「しっかりしてよ!」
と強く言った








そして
息子は約束を守り
いつもより自立し







さらに
初めてのライブを
めいっぱいめいっぱい
一人でも楽しみに
それは見たこともない光景で






帰りには
滅多に自分の気持ちを
言わない息子が








「めっちゃ楽しかった」
と言い
わたしは夢かと思い







やはり
爆発するような刺激は
息子を目覚めさせることが
わかった























そして
わたしは








ベランダで
タバコを吸っていた
彼に









「離婚する」









そう一言だけ言い
部屋に戻った












わたしの言葉は
彼にとっても
家族にとっても
青天の霹靂だったようで





 




彼は
わたしの部屋に
飛んできて









「俺が悪かった」
「離婚したくない」







頭を床にゴンゴンとぶちつけ
泣きながら
土下座をして謝り










それは

という覚悟だった