こうして
出会った
息子と
わたしは
週に1、2回
通い続け
わたしと先生は
息子が絵を描く横で
ずっと話をした
一日2時間
週に2~4時間
月に8~16時間
年に150時間
4年間で600時間
だんだん
息子は
絵画教室に
行かなくなったし
地震や台風や雪や
お正月やお盆などで
他の生徒さんが
来ない日もあったが
わたしたちは
関係なく
話し続け
わたしが話した言葉も
先生が話す言葉も
いつも
深いところに
触れ
わたしは
いつも
泣いた
それは
芸術の世界では
息子の
出来ないことや
短所や
障害や
症状が
全て
ひっくり返り
皆が
命懸けで
求めている
奇跡だと
わかったからで
それは
息子の絵や
絵を描く
息子の様子から
どころではなく
覚者のような
想像以上の
息子を
知れたからで
それは
息子のこと
だけでなく
わたしの
小さい頃からの
まつやま絵画教室や
松山先生や
芸術や
無限にあったからで
先生は
どんな息子も
どんな生徒さんの絵も
肯定されるように
いつも