地上天国 44.(息子とラーメン屋さん) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.


























息子が
養護学校の
高等部に
行っていたとき










絵に
出会ってから
学校に
行き渋ることが
増えたので










それを
担任の先生

伝えると











色々な考え方が
あるが

わたしは
学校というのは
天職を見つけるために
あると思うので

天職が見つかった
りんくんは
マイペースに
学校に来たら
いいと思う









と言われ
わたしはまた




  






これは
学校の原点としての
考え方ではないか
とハッとした





















だから
卒業後の就職に必要な
授業が多い





 



学校での生活を
少しずつ
減らしながら










息子が好きな
コンビニでの
買い物で









自立や
世の中との繋がりを
経験していき










わたしたちは
それを










息子の大好きな
経験していた



























ある朝
息子は









今日は
大好きな
プールの授業にも
行かず





 



よく行く
ラーメン屋さんに
一人で行きたい
と言い始めた












そこは
車で5分ほど離れた
大通り沿いにあり












息子は
小学校6年生で
交通事故に合ってから
しばらく
車が怖かったため













今までも
何度も
一人で行きたい
と言われてきたが











今まではいいよと
言えなかった










でも
この日は
ワクワクしたため










わたしが
送迎をし
車で待っていること
になり









初めて
いいよ
言い











息子は一人で
ラーメン屋さんに
入って行った











でも
店内は空いていたが
40、50分経っても
息子は
帰ってこなかった












そして
店内は広く
いつも座る席も
外からは見えないため












わたしは
店内に入り
こっそり店員さんに
この経緯を伝え
様子を聞くと











その方は 
顔見知りではなかったが
姉と同級生の
見たことのある方で











伝票があるので
何かを注文して
食べている
と教えてくれた












そして
車で待っているので
何かあれば教えてください
お願いします
とだけ言い
車で待っていたら










一時間くらいして
息子が
笑顔で
走って帰ってきて











もう
涙が出た











そして
話を聞き
レシートを見たら











いつも
ラーメンや餃子などを
注文するのに










一時間いて
注文したのが
〝唐揚げ〟だけだったので
可愛くて笑った











そしてそこは
各テーブルに
冷茶のポットがあり
セルフで入れるしくみで











何度も一緒に
練習をしてきたのだが










お茶はできなかったから
お店のひとにしてもらった
と言っていて










そんな風に
できなかったことを
人に頼めることに
感動し











そして
わたしにきちんと
伝えてくれたことも
本当に嬉しく








手伝ってもらって
よかったね
じゃあまた今度お母さんと
練習しようね
と言った










そして息子を
車に残し
先程の女性店員さんに
お礼に行くと










わざわざ
お礼を言いに来てくれて
ありがとうね

お母さん
いつでも来てやってね
応援しているから









と言われ
涙が出そうだった











そして
その後も
そのラーメン屋さんには
何年も通い続け










それをきっかけに
その方が
息子のことも
皆さんに話してくれて










息子が
掲載されたら









スタッフの控え室に
それを貼ったとも
教えて下さり









行くたびに
わたしたちは
全てのスタッフさんに
歓迎され喜ばれ









息子の成長も
見守って頂き











そこに行くと
いつも










有り難さと
温かさで
涙が溢れ









天国みたいだった











そしてそれを
養護学校の先生
にも話すと











学校というのは
人生のごく一部で

人生は
その後の時間のが
圧倒的に長く

そちらのが
大切で

わたしたち教師も
お母さんみたいに
行動してくれることを

親御さんに
望んでいる
と話してくれ








先生も
心からそれを
喜んでくれた