地上天国 30.(組紐) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.
























息子の
養護学校高等部の
校外実習のとき









息子は
脳症となって
極端に手の機能が低下し
ほぼ字も書けないのだが








中学校のとき
ビーズ通しの作業をしたら
それが他のお友達を手伝うほど
上手だったらしく







そのとき先生に
「凜くんは器用ですね」
と言われ
世界が広がったことが
頭にあったので








息子と
野菜を作ったり
工場の部品を組み立てたりでなく
組紐を作る作業所を
第三希望に書いて提出した










そして
皆さんが販売目的で
商品を作る中で







息子は
体験ということもあり
多少のかけ違いも
大目に見てもらって
作業を進めていたら








息子だけ
〝商品でなく作品〟
になっていて
本当に驚いた

























そして
その作品を見ていたら
楽しくてたまらず
エネルギーが芸術が
爆発しているように見えて









そして
これがきっかけで







〝息子には芸術的センスが
あるのではないか〟

〝そしてそれを手を使い
発揮していくのではないか〟

と気付き











そして
その後すぐに
まつやま絵画教室

松山先生と出会い











繋がった



















そして
作業所体験が終わった
その金曜日の夜







その作品を見せ
みんなで
凄いねと言った後








息子はコタツで
大好きなMステの
大好きな嵐を見ていた









そうしたら両脇から
口が達者な姉二人が







「凜は得意なこと何があるの?」
「わたしらこんなんあるで」
「凜の話、全然面白くないし」
「面白い話たまにはしなよ」











と集中して見ていたのに
少し鬱陶しいくらいに
話しかけていて  
わたしは黙って見ていたら









基本優しくて怒らない
息子が突然







「組紐!!」





と叫んだ





















そうしたら
その一言に







姉たちからの質問の答えが全てあり
旬なネタがきて
予想外で
センスがあって
笑いのセンスもあったので









笑いにも
センスにも厳しい姉たちも
一瞬で絶句し








その後
爆笑が巻き起こり
三人でハイタッチしていて








息子の言葉にも
パワーがあるのかも
しれないなと
思った