”地上天国 11.(息子の幼稚園)” | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.






























息子が幼稚園の年長のとき
それは突然
通園することになったので
補助の先生が間に合わず










わたしは2ヵ月ほど
息子の付き添いとして
一緒に園で過ごしていた










そしてその時
息子はほとんど
喋れなかったのだが








人としても
先生としても
尊敬できる担任の先生とは
同じ考えだったので










息子の障害のことは
そうたくさんの情報を
園児たちには伝えず









園児たちに
息子のことを
聞かれたら










息子の代わりに
素直に何でも答え










彼らが感じて
行動するのを
先生とわたしは
黙って見ていた














そこでは息子は
赤ちゃん役として
女の子のままごとに
入っていた











そこでは
ケードロをする時は
先生と手を繋ぎ
逃げまわり








そこでは
わたしもいつも一緒に
花いちもんめをした











そして
息子はそうして
友達とも遊べるのだが
一人でもいられる子で











誰からも誘われなければ
よくジャングルジムに
登っていて










わたしは
大きな桜の木の下で
いつも黙って
それを見ていた










すると
たまに女の子が
一人で息子に
寄ってくることに
気づいた









さらに観察をしていると
お友だちと喧嘩をした子が
息子に寄ってくることが
わかり











さらに見ていると
何も言わず
何もしない息子と
一緒にいた子は








数時間
数日すると元気になり
お友達の元へ戻ることが
わかり









わたしは
息子は
人のお世話になるばかりでなく
人の役に立っていて









それは
息子にしかできないことだと
気づいたとき
泣いた