世界一ハードだと言われる
脳障害のリハビリに
導かれ
息子には
完璧な奇跡は
起こらなかったが
この目で見た
そして
その女の子が
リハビリを
卒業していったとき
ふと
障害が治るという
より
わたしたちは
障害を卒業するのではないか
と思った
そして
障害を卒業する
とはどういうことか
と考えたとき
それは
死
だと思った
息子か
わたしが
死んだとき
わたしは
障害を卒業する
のだと思った
そしてそんなとき
息子の
特別支援学級のお友だちが
亡くなった
そして
お葬式に行ったとき
お友だちは
不自由な肉体から
解放されて