わたしは
写真を撮ることに
特別興味があったわけでは
なかったが
書くようになり
絵を描くようになり
猫たちが
わが家に
やってきてから
気が付けば
携帯で写真や動画を撮るのが
日常になっていた
しかも
息子はいつ
絵を描くのか
わからなかったし
猫たちにもいつ
シャッターチャンスが
訪れるのかわからず
そして
わたしは
ありのままに
自然に生きる
彼らの
日常のなかの
作為の一切ない
美しい瞬間を撮るのが
好きだったので
その奇跡の一瞬に
出会える自分で
いるために
24時間
昼も夜も関係なく
瞑想的に過ごしていた
だから
わたしはこの
突然のハプニングの
突然の大役を
一切
慌てることなく
楽しんでいて
それは
娘さんにとって
この出産が
特別ではなかったように
それが
わたしの日常だから
だった
また
友だちは
いつも
死が身近にある
看護師で
わたしたちはいつも
「生も死も同じ喜びだ」
と話しているので
彼女にとっても
この剥き出しの現場は
日常だった
また
彼女は
助産師ではなかったが
娘さんを
20年以上前
計画的に
家族だけで自宅出産をする
という
純粋で
狂気的な
経験をしていたため
出産には
人より
特別な思いがあり