ある日
息子に
ベランダに干してある
洗濯物を入れて欲しい
とお願いし
大きい洗濯バサミは
物干し竿に
挟み
小さい洗濯バサミは
ハンガーに
挟んで欲しい
とお願いし
ふと
物干し竿を見て
ああ
芸術だ
と思った
そして
ある日
息子を見たら
洋服を
裏表逆に
着ていて
普通に
出来ないことを
嘆いたり
他人の目を気にして
着替えさせたり
していたが
以前
息子が通う
芸術の世界では
と言われてから
これは
息子の問題ではなく
わたしの問題なんだ
と気づいた
そして
最近
前後ろ
逆に着る
ファッションなど
常識を越えた
ファッションスタイルを
メディアでも
よく目にするようになり
わたしが
他人の目を
気にしなくなり
やっと
息子を
娘たちを
猫たちを
全てを
ありのままに
できるようになり
親が
子どもにできることは
子どもが
健常であれ
障害であれ
その状態が完璧だと知り
いかに
ありのままにするか
ということで
それは
自分自身が
いかに
ありのままに生きるか
ということで
そのとき
目にする全ては
芸術なのだと
思った
