2006年の年末に作詞作曲した曲で、編曲は「言霊」でもお願いしたケント君です。
この曲は、エピソードでも述べる事情があり、度会町のチームの天戯さんにプレゼントしました。
【歌詞】
ねんねんころりよ おころりよ
今宵話そか 善吉を
馬越オロチに立ち向かう
心やさしき権兵衛よ
火伏せの神よ 伊勢を知れ
松尾救う 龍の神
幼心に 夏の三滝で巡り会う
御在所の鹿も仰ぎ見た
雲すら越す大入道
せせらぎの月を情けで汲んだ
今もゆかしき 笠汲みよ
かつて母が語った昔話
今はあなたの子守唄
ねんねんころりよおころりよ
坊やどうした眠れんか
かかあ少し疲れたで
夢で会わんか話さんか
許されるならば 救いたい
阿漕平次の 命がけ
死に物狂いで 杭を打つ
楠は忘れぬ 三人人(さんにんじ)
わらべ心に 蹄そぞろ鳴り響く
才谷川なら一またぎ
石薬師の暴れ絵馬
油揚げなら たんと喰え
だから小女郎よ はよ戻れ
かつて父が語った昔話
今はあなたの子守唄
ねんねんころりよおころりよ
坊やどうした 何故に泣く
かかあ いつもそこにおる
財布握れば そこにおる
道結ぶ伊勢 志摩をつなぐ風
空を仰ぐ伊賀 波寄せる紀州
故郷が紡いだ昔話
今はあなたの子守唄
時にせつなく思わず涙ぐみ
時に無邪気な笑顔で夢を見る
枕言葉に聞いた昔話
いつかあなたが子に贈る
夜伽の続きは 夢の中
常世 現世 夢幻郷
※実際はもうちょっと歌詞がありますが都合で割愛します。
【エピソード】
お母さんが我が子に寝物語に語った昔話ってテーマで、三重県各地の伝承や昔話をモチーフに書いた歌詞です。
僕にとって大事なよさこい仲間の当時6歳の男の子とそのおばあちゃん(天戯の代表)に贈った曲です。
以前に別記事で書きましたが、その男の子のお母さん(つまりおばあちゃんの娘さん)は、不治の病の闘病生活を送りながらも、2006年の秋にお亡くなりになりました。
亡くなる際、息子さんが祭りで買ったお揃いの財布を握りしめて逝かれました。
当時、お亡くなりになったお母さんは僕と同い年であり、あまりに早く、カンタ(その男の子)はまだ小さすぎてその意味を理解してませんでした。
いつかこの子が育った時に、あなたのお母さんは、あなたを愛し、少しでも長くあなたと過ごせるよう、本当に一生懸命、病と闘ったこと、そのことを思っている限り、あなたのお母さんは、あなたの心で生き続けているということを少しでも伝えるお手伝いがしたく、この夢幻郷を贈ることを、とよちゃん(カンタのおばあちゃん)に申し出たところ、受けてもらいました。
そんな経緯で生まれた夢幻郷。
「ねんねんころりよおころりよ 坊やどうした眠れんか
かかあ 少し疲れたで 夢で会わんか話さんか」
今でもこの歌詞を口ずさむと、目頭が熱くなります。
あれから10年以上が経ちました。
当時園児だったカンタは高校生となりました。
今は、天戯のMCとして務めてます。
そしてとよちゃんも、まだまだ元気に天戯の旗を振っています。
毎年10月の桑名のゴンチキ祭り。
お母さんが亡くなられる直前に、せめて最期にと、病院から必死に出てきて、地方車の上から優しく微笑みながら、「天の邪鬼 朱雀」を踊るカンタととよちゃんを見守った祭り。
今では、毎年、天戯はこの祭りに参加し、夢幻郷や天の邪鬼 朱雀を踊ります。
カンタはMCを務めてます。
とよちゃんは旗を振っています。
お母さんも空から見守っています。