【リンドバーグの愛機スピリットオブセントルイス号】
グレースを探せ4 ついにグレースが登場
の続きです。
それから3年後、ゴールドバーグ博士はたまたま記録を読み直して、グレースの語った人名や地名が非常に正確なので、調べてみようと思い立ちました。
事件が起きたのは1927年5月21日でした。
まだ、TVはなく、ラジオ放送も始まったばかりでした。
やっと、バッファローの地元新聞に当時の事件の記事を見つけることができました。
・女性の他殺体はC.G.ドーズ夫人
エリコット川から引き上げられた遺体を、夫が確認、メインストリートの自宅からいなくなった妻であると証言した。・・・・
この事件は警察の熱心な捜査にもかかわらず、犯人不明で迷宮入りになっていました。
当時の警察の記録とも照らし合わせると、グレースの話とほとんど一致していました。
登場人物の名前、地名、時間、服装、持ち物、殺され方など・・・
しかし、ジェイクの生まれ変わりであるジョンを殺人犯として告訴することなんてできるはずもありませんでした。
事件から50年後の1977年5月21日、バッファロー・イブニング・ニュースにある特集が掲載されました。
・気まぐれな歴史の中で、ある男の50年に及ぶ謎を明らかにした
彼は50年間、そのイメージを抱き続けて生きてきた。
チェスター通りの家を出て行った母親の、ぼんやりと霧に包まれた追憶。
当時3才だったクリフォード・ドーズは、なぜ親戚の者が母親の話をしないのか理解できなかった。
1927年5月、母親は家を出て行ったきり帰って来なかった。
ずっと後になって、母親は死んだと聞かされた。
さらに多くの年月を経て、彼は母の死にどこか暗い悲劇的な匂いがあると感じる。
父親は事件の後、再婚し、母のことは何も語らず亡くなった。
継母もまもなく後を追うように亡くなった。
誰も彼に真実を教える人はいなかった。
今53才になったクリフォード・ドーズは真実を知ったのだった。
今になって知ったのは歴史のいたずらだった。
50年前、世界中はリンドバークの単独大西洋横断飛行の成功に沸きかえっていた。
50年後、記念特集として当時の新聞の一面が掲載された。
その左上の隅にはっきり見えたのが「女性の他殺体はC.G.ドーズ夫人」という見出しだった。
その見出しのおかげで、50年間守られてきた秘密がクリフォード・ドーズに明かされたのだ。
クリフォードは語る。
「私は両親を裁かない。二人はもう裁かれたのだと思っています。」
彼と妻のエセルには3人の娘がいる。
やっと真実を知ることができて、彼は喜んでいる。
そして、50年前の出来事を隠さず語った。
「この件によって傷ついたかもしれない人は、もうこの世にいませんから」
調べると、彼がグレースの息子クリスであることがわかりました。
この話をゴールドバーグ博士が知り合いのTV関係者にしたことで、
TVで特集番組が作られ放映されました。
それまで、墓標もなく無視されてきたグレース・ドーズの墓に新しい墓標が建てられ、バラの花束が供えられたことが、バッファローの新聞に掲載されました。
それはゴールドバーグ博士と脚本を担当したアレックス・アイリスによるものでした。
グレースよ、やすらかに眠れ。
終わり
催眠による前世が事実だったことを証明した実に興味深いケースです。
前世はファンタジーだ、想像した作り事だという人もいますが、
他にも歴史的証拠で確かめられているケースはたくさんあります。
(比較的最近のケースが多いようです。)
退行催眠はプライバシーの問題で、その内容が公開されることはほとんどありません。
しかし、アトランティスやレムリア、さらには他の惑星の記憶なども出てきます。
個人的な部分は省いて、これらの歴史的な事柄を検証したら、人類の歴史の空白部分を埋めることができるのではないかと思います。
まだまだ、催眠の世界には可能性がいっぱいあるようです。
人間の潜在意識の構造を解明することでどんなことができるようになるか、楽しみです。
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