【ルクソールの王家の谷、セティ1世の父ラムセス1世、息子ラムセス2世の墓があります】

 

恋人はファラオ 5.幽体離脱してファラオとデートの続きです。

 ドロシーはエジプト考古局に雇われた最初の女性でした。デッサンの仕事の他にイシス神殿の碑文の写しやミイラの整理もしていました。この仕事で多くの偉大なエジプト学者と出会いました。そして、どん欲に読書をして、ヒエログリフの勉強をつづけ、「ピラミッド・テキスト」の魔術的祭文などの解読を手がけました。

 日中は考古学の仕事と研究に打ち込んでいたドロシーでしたが、夜になると違った一面が現れました。アパート周辺の住民は「風変わりな英国人女性」が何時間も「妙なそぶりをして」「聞いたこともない言葉でブツブツつぶやいて」スフィンクス像の前にビールやお花、お香を供えているのを見かけました。セティ1世から教えられて、スフィンクスはホルス神と関係がある神聖な場所と考えていました。

 考古局の職員の特権で、ピラミッドの中にも夜遅く自由に入っていました。そして、王の間女王の間で一夜を明かし、明け方出てくることもありました。そこではたくさんの不思議な体験をしたようです。幽霊に出会ったり、謎の光や炎を見ることはあたりまえでした。

 再婚した元夫はドロシーがきちんと子育てをしていないと判断して息子を引き取りました。息子はミイラや遺物の周りで勝手に遊び回っていて、母親は仕事とお祈りと増え続ける動物(猫、犬、アヒル、ガチョウ、ロバ、ヘビ)の世話に夢中でした。

後にほろ苦い調子でドロシーは言いました。
だから私は息子を行かせたの。私には子供より動物たちの方が好きだったから。

 ドロシーの膨大な知識と勤勉な仕事ぶりには、どんな偉いエジプト学者も一目おくようになっていました。また、彼女の古代エジプトの神々への信仰も誰もが認めていました。彼女は、エジプト宗教は古代の宗教の中でも最高のものだと信じていたのでした。

 ドロシーにはたくさんの面白いエピソードがあります。
その一つをご紹介します。

 ドロシーのアパートを見下ろす家の夫婦は、ある夜、ドロシーがガウン姿でバルコニーに座っているのを見かけました。熱くてほこりっぽい発掘作業のあと、シャワーをあびてバルコニーでお茶を一服するのがドロシーの楽しみだったのです。

 しかし、当時のエジプトでは女性がガウン姿でたとえバルコニーでも、人目につくところに出るのははしたないことでした。夫婦は使用人を使わせて、ドロシーにどうかガウン姿でバルコニーに出ないで欲しいと伝えました。

 ところが翌日、夫婦はドロシーがペチコート一枚でバルコニーに座っているのを見て度肝を抜かれました。そして、どうか肌着で出ないでくださいと伝え、ドロシーはにっこり笑って約束すると言いました。
 さて、次の日、ドロシーはブラジャーとパンティだけでバルコニーに座っていました。使用人がお願いだからガウンだけでも着てくださいと告げに来たのでした。

 

【ラムセス1世、墓の壁画】

 ドロシーは、夜はプハタ・メスの案内でしばしばアメンティ(冥界)を訪れていました。アメンティにはセティの息子のラムセス1世や王の家族もいました。

 ある夜、セティ1世はベントレシャイトが亡くなったときの深い悲しみについて話してくれました。
「そなたの美しい肉体がばらばらになって焼かれ、すっかり失われたという知らせを聞いたとき、私は気が狂いそうになった」

 その後、亡くなったセティは、彼女の行方を探し続けました。絶対的な権力を持つ[評議会]からは「彼女は闇の中に眠っているがゆえに、けっして見いだすことはできないだろう」と告げられたのでした。

 しかし、セティは探し続けました。そして数千年の苦しい探索の末、やっと彼女が北の島、大ブリテンに生きていることを突き止めたのでした。
その時はセティは自らのレベルを下げて、ミイラの姿でないと彼女に会うことはできませんでした。セティはドロシーに「あのときそなたに再び会えてどれほどうれしかったことか」と告げました。

 どうして、[評議会]は二人の性的関係を罪だと見なしたのでしょうか。

ドロシー:それは大問題だったのよ。巫女は神殿の所有物なの。彼女がただの巫女だったら、結婚だって自由にできたし、だれもとやかく言わなかったでしょう。彼女が普通の少女だったら、王様のお手つきになることは一族の名誉ですらあったでしょう。

 でも、ベントレシャイトは神殿に捧げられた巫女であり、聖なる神秘劇のときにはイシスとネフティスの役を務めなくてはならなかった。それがすべてのトラブルの元だったの。もちろん、セティもベントレシャイトも、これが罪であることはわかっていた。二人とも良心の呵責を感じていたわ。


【古代エジプトの女性の服装】

ある秋の夜、彼女がアメンティにつくと、セティは彼女をその胸に抱きしめて言いました。

「我が蓮の花よ、よい知らせだ。私は普通の肉体をもって、そなたのもとに行けるようになった。それがどういうことか、そなたにもわかっておろう」

「王様、どんなにか私はこの日を待ちわびていたことでしょう」

「だが、私が肉体をもつには条件があるのだ。私がアメンティより、そなたのもとへおもむいて物質化するにあたっては、そなたの生命力が必要なのだ。評議会]はこの点についてはたいへん厳しい。私はそなたの許可を得なくてはならない。そなたの生命力を受け取るたびに、そなたは弱っていくことになろう。このことに同意してくれるなら主オシリスに祈りを捧げ、イシスに捧げものを供えて、われわれの愛を祝福してくれるようお願いしなくてはならない」


恋人はファラオ7.王様との甘い日々に続きます。

それからは、王様はドロシーの元を訪れるようになり、二人の逢瀬は夢のようでした。

 

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