夫の入居している、介護付き有料老人ホームでの、訪問歯科による2回目の嚥下検査に立ち会いました。
少しだけゼリーの飲み込みが良くなっていました。スプレー飲み訓練の成果かもしれません。
しかし、誤嚥の可能性が多いので引き続き胃瘻での栄養摂取は続けます。たぶんこれからもずっとそうでしょう。
食べ物はムリでも、唾液や痰の誤嚥が防げればいいです。
寂しい部屋なので、ベッドまわりにクリスマス飾りをつけました。
今年は激動の年でした。
4月の中旬までは歩いたり、食も細いながらも口から食べていたし、夜には電話で毎日5分くらい話すこともできていました。
それが、転倒により両大腿骨を骨折、手術するも歩くことはできなくなり、退院直後に肺炎をおこして救急搬送され再入院。
胃瘻を造って退院するも、夜間の痰の吸引が必要になり介護付き有料老人ホームを変わることになりました。
しかし、また誤嚥性肺炎を起こして入院しました。その後は経過が順調で安定した状態を保っています。
このごろは、言葉をはっきり言えなくなっています。歯科の先生によると、舌が奥に落ちてしまいがちで活舌が悪くなるそうです。
だんだんとコミュニケーションがとりにくくなっているのを感じます。
見当識もかなり弱くなっています。
昨日は、「ここはどこ? 〇〇総合病院?」と聞かれました。
状況の把握が難しいようです。
ですが、私が持ってきた赤いブランケットに「今持ってきたの?」と聞いたり、セキセイインコのメロンちゃんの見守りカメラに呼びかけてとお願いすると、「メロンちゃん」とスマホごしに呼びかけてくれました。
たまに聞き取りやすい言葉を発してくれて、その場の反応はできています。
こんなに色々あって、確実に体は衰えている夫ですが、その時々の危機を脱していって、その状態でのやすらぎを得ていると思いたいです。
そんなときに、桑田佳祐さんと松任谷由実さんのコラボ曲が発表されました。
大好きな二人の素晴らしい曲を聴けて夢のようです。
「今年の想い出にすべて君がいる
これから何処に向かって進んでるのか
時々わからなくて哀しいけど
きっと大丈夫だよね今夜の瞳
新しい日を夢で変えてゆける
今年の出来事がすべて好きになる」
歌詞が心に沁みます。
今年は、夫は死にそうになったけど、また生きることができた再生の年でした。
今年を好きになれそうです。二人でがんばったからです。