第一幕



『人生ドラマの主役は、あなた――』




自らの人生のシナリオを書いているのは、あなただとしたら……。



今、あなたの人生は、どんなシナリオですか。

愛に満ちたラブストーリー? 

苦難に満ちたド根性もの?

ハラハラドキドキ、サスペンス?

登場人物は?

理想的な相手役に恵まれてますか?

ドラマでお決まり、イジワルなライバルは登場しますか?





望むシナリオを書いて、「好き」を生きよう。

あなたの人生シナリオを書きかえる力があるのは、

あなただけ――。

人生劇場の脚本、演出、主演は、あなた。

パワーは、あなたに。





第一場「ボンビーガール」











目に映るリアル(現実)は、あなたの「好き」を教えてくれる――。



脚本家になる前、20代の頃、女優でした。

女優といっても、売れない、ほとんど仕事がない。たまにあってもホステスAとか、主婦Bとか役名がない、そんな役ばかりでした。

せりふがひとつもない「死体」をやったこともあります。

死体は超大変! 『あぶない刑事』という舘ひろしさんと柴田恭平さんが主演の刑事ドラマに出演した時、レイプされ殺害されたOLでした。お二人の刑事が現場検証に来るという設定。

「よーし、スタート」の助監督の声で泥水の中に横たわった私の上にビニールシートがかぶせられ、と、同時に私は息を止める。いや~、苦しいのなんのって、お二人が私の遺体?を調べている間、息しちゃいけないんですから。

と、そんな名ばかりの女優生活。

仕事がないということは、当然、金がない!!!!!

50種類くらいのバイトをしました。家庭教師はいい方で、チラシ配り、ウエイトレス、ゴンドラに乗ってビルのガラス拭き、工事現場の立ち会い、スーパーのマネキン、旅行会社の事務員、ラジオのDJ、テレフォンクラブの「サクラ」銀座のホステスまで、硬いことから柔らかめまで。

変わったところでは、徳島出身で阿波踊りが踊れるので阿波踊りを踊ったり、閉店してしまった吉原の「松葉屋」での花魁ショーに、白塗りし鬘をかぶり着物を着て出演するバイトもありました。

家賃1万8千円の6畳一間の風呂なしトイレ共同のボロアパートに住み、バイト代はほとんど演技と日本舞踊、ジャズダンスなどのレッスン代に消えていました。

あまりの貧乏で、時々、銭湯に行くお金がなくて、街でコーラの瓶を拾って酒屋に売ってお風呂に行ったりもしました。当時は、コーラはガラス瓶に入っていて、空瓶一本30円で売れたんです。それを6本拾って180円、ちょうど銭湯に行けたんです。

電車賃もなくて下北沢から板橋まで何時間もかけて歩いて帰ったこととか、駅員さんに財布を無くしたと泣きついて許してもらったことまでありました。

仲間が喫茶店に入るのに、お金がなくて「用事がある」と嘘をついて帰ったりしていました。

情けないほど貧乏で、孤独でした。

そんな中、一年間だけ、宇津井健さんの付き人をしました。

             

 「ワクワクジグゾーパズル」2http://ameblo.jp/rila214/entry-11736531994.html に続く