そんな中、一年間だけ、宇津井健さんの付き人をしました。
私には珍しい定収入になり、一年で120万円の給与をもらいました。
と、そんなある日、税務署から税金を払え、との通告が!
驚いた私は直談判に政務署に行きました。
毎日の生活費さえないのに税金など払えません、そう言う私に税務署の職員さんが言いました。
「経費で使っているという領収書があったら経費計上できるんですが」
「領収書? そんなものはありません。でも、もらったお金はお芝居のレッスン代に使いました。すべて経費ってことです」
「すべて経費? だったら生活はどうしてるんですか?」
「田舎の実家が農家なので、送ってくれるお米を炊いて、卵かけごはんや、醤油かけて食べてます」
「おかずは?」
「母は野菜もつくってますから、それが来た時だけ煮物にしたりしてます」
「それじゃあ、おやつは?」
「は……?」今、おやつって言った? 言ったよね……この人、ありえない! 私のこめかみは血管が浮き出てピキッと切れそうになりました。
「おやつなんか食べません!!!!! おやつなんか食べなくても生きていけます!」
私は厳しい声で言い放ちましたが、税金を負けてもらうことはできませんでした。
一括では払う余裕がなくて分割にしてもらい必死で納税したのでした。
それ以来私は、どんな細かい金額でも領収書をもらう、セコイ女になりました。
この頃の貧乏体験は、私にお金の大切さをとことん教えてくれました。
私の人生哲学に「豊かに生きる」というのがあります。
「豊かさ」というのは、お金をたくさん持っているということではありません。
私にとって「豊かである」ということは
「好きな時に、好きなところで、好きなことができること」です。
「制限」がない。
時間にも、空間にも、能力にも限界がない。
それが、私の理想の「豊かさ」です。
「お金」は、その「豊かさ」を容易に体現してくれる手段です。
たかが手段、されど手段。
あの凄惨なまでのボンビーガールの時代、あまりにお金で苦労したのでお金を恨み、嫌いになりそうになりました。
でも、私がしたのは逆の選択でした。
「お金を好きになる」「お金に感謝する」
貧乏な体験から、「お金」は、私の人生のシナリオにおいて、欠かせない重要な小道具のひとつだと、心に刻んだのでした。
『人生は、自分の好きを知っていく旅』
私は、そうとらえています。
目の前に映し出される、あなたに起こる現実は、あなたが何を本当に望んでるのか、何を好きなのか明らかに見せてくれるレッスンです。
次のレッスンは、
私が夢の現実を生きるために実際に使ったメソッドです。
夢の現実を創造するには、まずその波動になること。
そして手放す。
やってみてくださいね
レッスン1
あなたが自分の人生のシナリオを書くとしたら、どんなストーリーにしますか?
主役のあなたを取り囲むキャストは、どういう人たちがいいですか?
舞台は、どんな場所を選びますか?
その主役のあなたは、どこの、どんな家に、誰と、暮らしていますか?
その時、衣装は、メイクはどうでしょう?
小道具は、何を用意しますか?
あなたは、あなたの人生ドラマのシナリオライターです。
今、しばらく時間をとって、イメージをふくらませてください。
理想のあなたは、どんな態度、喋り方をしているでしょう?
今のままのあなたでしょうか?
もし、イメージできたら、そのあなたで、今日一日を過ごしてください。
女優が役作りをするように。
理想のあなたを生きる、それはどんな気分か、その体験をしてみましょう。
パズル3「イジメ、不倫」http://ameblo.jp/rila214/entry-11748306767.html
に続く