先週の月曜は最終勤務日でした。
結婚して東京に住み始めたばかりの頃、
ほとんど予定もなく、真っ白なスケジュール帳を見て
何かすぐに安定収入につながる働き口を探さなければ
と思い、
家の近くで、とある仕事につきました。
職場で必要とされること。
限られた時間の中で、集中して効率よく仕事を進める気持ちよさ。
相手の次の行動を予測して、タイミングよく準備する面白さ。
決してキライな仕事ではなかったし、
音楽の仕事を細々とやりながら、
収入のために、ずっとここで働くのかも、と思っていました。
だけど、この数年の間に
たくさんの素晴らしい演奏家やファンの方との出会いがあり、
表現者としてピアノを弾く楽しみを知ってしまった。
音楽を通して、
感情や場の空気感を共有できる面白さを知ってしまった。
これは、
学生時代の私が
どんなに悩んで、体調を崩すほど努力しても得られなかった世界。
もう、一生
ピアノを楽しむことなんてできない！！！
そう、心がポッキリと折れてしまって、
音楽から完全に離れてしまっていた20代の私には、
想像もできなかっただろう幸せな瞬間を
何度も経験できるようになっていて、
音楽と心を強く結びつける演奏家になることを、
自分の道にしていきたいと思うようになっていった。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
私の頭の中には、たえず何か音楽が流れていて、
それを遮断してしまうほど集中して取り組む仕事の時間が、
だんだんと苦しくなってきていました。
いや。その集中してる時はなんともないんだった。
理性の世界（一般の仕事）から、感覚の世界（音楽）に戻すのが大変だったんだ。
理性の世界で想像以上に体力と気力を使ってしまって、
感覚の世界で動こうとしたときには、
もう体力が残り少ない、みたいな感じ。
これはなんか違うーと思ったので、
昨年から退職の意向を伝えてあったんだけど、
慢性的な人手不足で同僚たちが苦戦している職場を、
完全に離れることはできずにいました。
だけど。
ある日、とつぜん。
頭の中に浮かんできてしまった。
人生は本当に短い。
それなのに、いつまで自分の気持ちを無視して生きていくつもり？
この一瞬さえ惜しいのに！！
自分を大事にしていなかったことに気づいたときの衝撃は大きく、
ひとしきり大泣きしたあと、
覚悟を決めて上司に連絡しました。
あんなに『まだ辞めることはできない』と思っていたのに、
覚悟が決まる瞬間って、
こんな風に突然やってくるんだ。
最後の勤務日。
ある意味、みんなを裏切るような形で急に辞めてしまうことになったので、
もしかすると文句の１つや２つは言われるかもしれないし、
言われても仕方ないな、と覚悟していました。
だけどね。
大変な時期に辞めてしまう私のことを、
みんな、少し困ったような、
それでも笑顔で、
送り出してくれました。
申し訳なさと、ありがたさが半々。
その日は、なんとも言えないヘンテコな気持ちで帰路につきました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
自分の気持ちを大切にするってことは、
こんな複雑な気持ち、寂しい気持ち、もしかしたら腹立たしい気持ちさえも受け入れる覚悟がいる。
そのマイナスに思えることを受け入れてもなお、自分のことを大切にしていこうと思うのか、
このマイナスを受け入れたくないから、自分の気持ちを宥めてこれまで通り過ごしていくのか。
どちらを選ぶのも自由。
私は、自分の気持ちを大切にするほうを選んでみた。
それだけのこと。
それだけのことだけど。
私には、
大きな大きなチャレンジだったなぁ。
癒しの天使 
心をひらくピアニスト
心をひらくピアニストあやちゃん
演奏会情報《流山市森の図書館 夢コンサート》
★2月7日（日） 14時～15時
流山市森の図書館視聴覚室
ピアノ連弾やソロ曲を演奏します。
＊図書館の利用カードを作成の上、整理券が必要です。
《ピア・ジュリアン ナイトライブ》
★２月９日(火)
1st.ステージ１９時半～
2nd.ステージ ２１時～ （入れ替えなし）
★場所 『 ピア・ジュリアン 』
JR・阪神・阪急 三ノ宮駅前
(近藤ビル９階 マクドナルドのビル最上階です)
★チャージ 2100円（入れ替え無し)
お飲み物、お食事代別途
ピザやパスタがオススメ✨だそうですよー
★出演
ソプラノ中本椋子
ピアノ 掛札文香
思いのこもった作品たちを、盛りだくさんでお送りしまーす♪
こちらのコンサートは、私までご予約くださいねー。
ayaka.k1103☆gmail.com
☆を@に変えてお送りください♪