花をご所望(18)・・・ご高齢のご夫婦は・・・ | 小さな暮らしはミルフィーユのように・・・

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先日は、

ご高齢のご夫婦が「お供えの花」を遠方(よく伺うと、遠方???)に

送りたいとの事でした。

 

同じ市内ですが、電車の乗り継ぎを入れると1時間程はかかるでしょうか?

ご高齢の方にすればやはり「遠方」ですね。

近しい方へのお悔やみのお花と言うことでした。

 

生憎、その日のその時間は店内が混み合っていまして

先のお客様の「お見舞いのアレンジ」を作り始めていたところで、

また別のお客様の「胡蝶蘭のギフト発送」の受注対応をお待ち頂いているところ。

そのご夫婦は、3番目になっていました。

「胡蝶蘭ギフト発送」のお客様が鉢選びを迷われてしまい、

なかなか先に進みませんあせる

『ゆっくりどうぞ〜』と、申し上げつつも、

お待ち頂いているお客様も気になります。

何度も『もう暫くお待ちいただけますかあせる』と、了解を頂き〜

「胡蝶蘭ギフト発送」のお客様のお気持ちがまとまりまして、

無事、ラッピングペーパーとリボンも決定ニコニコ

後はラッピングと梱包ですが、それは後回しにして、

やっと、ご高齢のご夫婦のオーダーを伺う事が出来ました。

ご来店の時、既にかなり憔悴されていて〜気になっていました。

 

『大変お待たせいたしましたあせる〜お伺い致します。』

 

その日の朝に訃報を受け取られたそうでした。

ご関係などはお話しされませんでしたが、近しい方の訃報とお見受けしました。

直ぐにでも駆けつけたいけれど、ご高齢の為それも叶わないこと。

弔電では済ませられない、気持が伝わらないこと。

せめてお花を届けたいと言うことでした。

 

アレンジメントフラワーをおすすめし、

取り込み中にお花束のお届けは、先様もお困りになるのです。

仏式である事も確認して、

白と淡いパープル、淡い黄色のお花でまとめることにしました。

仏様の情報をもう少し詳しく頂きたかったのですが、

深くお尋ね出来にくい雰囲気でしたので、お客様からのお話だけで

お花を決めました。

深い悲しみとお見受けしましたので、それ以上立ち入ることは控えました。

その日直ぐにアレンジをして発送出来れば良かったのですが、

立て込んでいて出来そうにありません。

宅急便の回収の時間が20分後に迫っていて、

急ぎの他の受注分の制作があった為出来ません。

心を鬼にして優先順位を守ります汗汗汗

翌日発送の翌々日到着になる旨をお伝えし、ご了承いただきました。

 

『ご愁傷さまでございます。お気をつけて〜』とお見送りしましたが、

お店を後にされる背中がとてもお寂しそうでした。

 

そして、そのオーダーの詳細を

私と入れ替わりに勤務に入られたBさんに伝えました。

Bさんは仏事のしきたりにとても詳しく、皆が頼りにしています。

日頃のBさんのアドバイスに従って、花をチョイスはしましたが、

おリボンについては『白』が相応しいとアドバイスを頂きました。

そしてその準備をして、バトンタッチしました。

既にBさんは次のお客様の応対中でしたが、私は退出!

 

仕事からの帰りの車中で、

お二人の様子が頭から離れません。

=涙こそお見せにならなかったけれど、

 あんなに憔悴されて、亡くなられたのはお二人の肉親なのでしょうか?