友のボランティア活動 | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".


昨年6月に出席した中学校の同級会をきっかけに、中学時代の親しい友人との再会を果たした。

 

 

彼女(Kちゃん)とは、中学校卒業以来ほぼ会うことがなかったのだが、たまたま昨年の同級会に出席していた同級生(M君)が9月に出会う場を作ってくれた。

 

 

KちゃんとM君と(M君と家族みたいな)Aちゃんと4人くらいの会食だと思って、わざわざ電車で出かけたのだが、行ってみたら、9人の同級生が集まるミニ同級会だったのだ。知らなかった!

 

 

その日、同級会という宴会でもあり、一番喋りたかったKちゃんとは席も離れていたのであまり話せなかった。

 

 

その後、母の面会で実家へ行くときにはランチをしたりして会うようになった。Kちゃんは私の実家よりももっと田舎の方で暮らしているので、都市部に住む我々とは違う、独特の謙虚さとおおらかさがあってとても癒されることに気が付いた。

 

 

自分の畑で育てた様々な野菜や、自分で漬けた日野菜漬けなど、いつも何かしらお土産をくれる。

 

 

Kちゃんは、何年も前からササユリという野生のユリの一種を育てるボランティア活動をしている。

 

 

ササユリは、10-11月頃に蒴果が熟し、種子は風に乗って広がる。初めて地上発芽するのは通常翌々年の春である(地下遅発芽様式)。初花を咲かせるまでに種子から約7年以上(野生の場合)の歳月がかかる。ということらしい。

 

 

まるで、土の中で何年も過ごした後、成虫になって地面に出てきて一週間という命短いセミのようだと思った。

 

 

ササユリの見ごろは6月の10日間ほどで、その期間のある1日にKちゃんと約束して、実家近くの里山の群生(?)場所へ見に行った。

 

 

簡易テントには少しだけ説明のパネルが吊り下げてあった。絶滅危惧種らしいので、彼女たちのようなボランティアがいないと、野生のササユリの存続は難しいようだ。

 


 

パネルの【ササユリ】の写真下差し

 

 

 

私が撮った写真下差しお山のアチコチにポツンポツンとこんな風に咲いていた。色が淡くてとても可憐。少し百合の香りがした。

 

 

 

子供の頃、Kちゃんは私より山の方に住んでいたので、しょっちゅう山へ遊びに行って、いっぱい咲いているヤマユリを摘んで帰ったそうだ。

 

 

私は京都からの引っ越し組なので、家は駅近くにあり、近くに川はあったが山はなかったので、ササユリは身近な花ではなかった。その名を初めて知ったのは、和歌山県の渡良瀬温泉で泊まった時の宿だった。

 

 

里山をぶらぶら散策したあと、Kちゃんがおすすめの【海座】という廻鮮寿司のお店へ車を走らせた。大津市には無くて初めて聞く名前の店だ。Kちゃんは「こんな田舎にあるのに大津市に無いなんて信じられへん!」と驚いていた。

 

 

最初からアサリのお味噌汁が出て来て、お代わり自由らしい。右側の小鉢は、茶わん蒸しやうどん、天ぷら、デザートなど8種類から2品を選べるようになっていた。私はサラダとわらび餅をチョイス。

 

 

 

回転寿司と違って、こんな形で出てくるお寿司はゆったりと落ち着いて食べられる。

 

 

Kちゃんが「ササユリのためだけにわざわざ遠い所へ来てくれてありがとう」と、お昼のお寿司はご馳走してくれた。それにこの地域で作られた自家製みそまでお土産にいただいた!

 

 

里山を散策しながらのお喋りも、お昼を食べながらのお喋りも、なんとなくのどかで、Kちゃんの日常や想いを聴く、そんな会話で癒される気がするのはどうしてだろう。

 

 

植物を手塩にかけて育てている人のペースなんだろうなぁ。