刺された! | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

 

お風呂に入る前に洗濯ものを畳んでいたら、手のひらに「チクッ」と何かが刺さった。

 

 

最初、ガラス片でもついていたのかと思ったが、何か小さな虫に刺されたようだった。その痛さたるや経験したことが無い痛さだった。

 

 

〈アナフィラキシーショックをおこしたらどうしよう〉〈ダンナは寝てしもたし、救急車呼ぶことにならへんやろか…〉と頭の中で不安がグルグル…。

 

 

手の痛みは増していくばかりで、何かつける薬をさがしたところ、【キンカン】が目に入ったので、急いで大量に擦り込んだ。そのうち痛みが引いて行った。

(この【キンカン】1年半前に消費期限切れだった!)

 

やはり何かに刺されたような痕が残っていた。

 

 

 

しかし、何が刺したのか分からなければ気持ちが悪い。そのTシャツを洗面所のシンクに置いて、虫(?)を探そうと思ったが、脱衣所で、人を刺すようなモノに逃げられてはもっとひどいことになりかねない。

 

 

急いで、そのTシャツをポリ袋に入れて、口から大量の殺虫剤をスプレーして、輪ゴムで固く口を閉じて一晩寝かせておいた。

 

 

刺された箇所が炎症を起こして赤くなり、夜中にかなり痒くなった。後知恵だが、アンモニアは効果が無いので、抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏を塗るのがいいようだった。

 

 

翌朝、何の虫か分からないがまだ生きているかもしれないので袋を開いてみるのはためらわれた。そのまま捨てようかとも思ったが、正体をがつかめないままでは不安だ。

 

 

そして、「洗濯してみよう。まだ生きていても溺れ死ぬかもしれない」と、洗濯機に放り込んで、全行程38分の標準コースをセットした。

 

 

洗い終わって洗濯機の中を覗いたら、Tシャツの横に何か黒い物体が!ダンナがつまみあげて「クマンバチのメスや!」と、全く動かないクマンバチをティッシュの上に置いた。

(我が地域ではクマバチのことをクマンバチと呼んでいる)

 

 

ダンナが言うには「クマンバチのオスはこのメスの倍くらいの大きさやけど刺さへん。メスが刺しよるんや」と。私を刺したモノの正体が分かって一安心。

 

 

 

洗濯機の標準コース(洗い12分、すすぎ3回、脱水4分)の強水流で洗濯したにもかかわらず、クマンバチは何欠けることなく完璧な姿を留めていることに驚いた。

 

 

ティッシュの上で長時間放置していたのだが、捨てる前に写真を撮ろうとしたら触角が動いたような気がした!ビデオ撮影してみたらやはり動いている!羽を広げ始めたので慌ててティッシュでくるんだ。

 

 

 

丸めたティッシュを外へ持って出て、あの痛みと不安と痒さの代償を払ってもらうべく、靴で踏んでクマンバチに制裁を与えた。

 

 

干しておいた洗濯ものに潜んでいたクマンバチに刺されたのだったが、これはクマンバチの逆襲ではないかと思った。

 

 

というのも、この日の午前中に勝手口の外に居た一匹のクマンバチを追い払うために大量に殺虫剤をスプレーしたのだったが、その一匹が私のTシャツに潜んで仕返しをしたのかも知れない。

 

 

白色や肌色の下着と並べて干していたが、黒のTシャツに潜んでいたので、今後は色の濃い洗濯物には気を付けることにしよう。

 

 

あの程度の殺虫剤では退治できなかったようだし、なんといっても洗濯槽で38分もの水の中を生き抜いたのだからスゴイ生命力だ!

 

 

私はTシャツを通して刺されたのでこの程度で済んだが、まともに刺されると手がパンパンに膨れ上がるらしい。大難が小難になったものの、4日後の今もまだ皮膚にしこりがあって、夜中には無性に痒くなる。ステロイド軟膏を塗っておこう。