「何もかもイヤになった!」と自暴自棄になりそうな危険な気持ちからなんとか回復した。
私はどう生きたいのか?何を大事にしたいのか?考えても答えが見つからない。突破口も無い。
そんな心理状態になった原因は未だにはっきりしないが、【老人性うつ】なのかもしれない。とにかく希望が持てなかった。
『溺れたときは持っているものを手離せば浮き上がれます』
韓国ドラマの中で誰かが言ったセリフだが、〈まさに今の私だ!〉と思った。自分を分析して考えているばかりでは何も変わらないので、〈余命数ヶ月〉のつもりで身辺整理をし始めた。
以前にも書いたが、この言葉にも背中を押されて:
「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ」
Mahatma Gandhi(マハトマ・ガンジー)
終活のための断捨離は大きいのから小さいのまでこれまで数々してきたが、今回は自分の核の部分に手を入れられそうな気がした。
そして、後生大事に保管していたモノをバッサリと切り捨てた。もしまた必要に感じたなら一から始めればいい。
そんな心の整理をしている中で、「やっぱり私が続けたいこと、楽しめることはこれ」というモノが浮き上って来た。
先日、実家の母の面会に行ったとき、時間調整のためにコンビニに車を停めて、トイレを借りた後、何気なく並んでいる本を見たとき、なぜか惹かれて買った本がこれ「これを読みなさい」というメッセージだと理解した。
この本の目次をみただけで、もうわかってしまった!何を言わんとしているのか、そして私にとって必要なことが。
これまでに読んだこれらの本である程度は理解できている。仏教の教えが基本になっているのだから、言葉は違えど考え方や方法はほぼ同じだ。
身辺整理で本棚を整理していた時、こんな本を発見文庫本より縦は2㎝ほど長く、幅は3㎝ほど広い、規格外の本だ。タイトルは『小さなことを気にするな―そして、それは全て小さなことなのだ』とでも訳せる。
買ったことをすっかり忘れていた本だったが、「怒らない」「反応しない」「平常心」「考えない」…そんなことを実践する方法を具体的に短い文章で100の章に分けて書かれている。各1章はだいたい2ページ程度だ。
こんな本が今見つかるというのも、「この本を読みなさい」というメッセージなのだろう。万人向けの平易な英語で書かれているのでとても分かりやすく説得力もある。
翻訳された日本語の本も出ているようだ。
『小さいことにくよくよするな』 リチャード・カールソン
気持ちが落ち込む時は、自分の器の小ささを思い知らされる。そんな時にこの種の本を読んで、諦めたり、奮起したり…。それを何度繰り返してきたことか。
知恵を与えてくれる本をいくら読んでも,全く進歩無しだ。