昨日の朝、11時過ぎに出発して三重県伊賀市を目指した。
実家のお嫁さんにもらった梨が美味しくて、その直売所までドライブすることにしたのだ。
信楽の朝宮というお茶の名産地を経由して三重県の伊賀市に入るルート。グーグルのナビでは所要時間は1時間2分となっていた。
朝からの雨も上がって晴れ女の本領発揮。通る道は交通量の少ない道なのでスイスイと走った。
途中、セブンイレブンでトイレを借りて、サンドイッチとおにぎりを買っておいた。人気のお蕎麦のお店でお昼をと思いながら、混んでいるに違いないので…。
その蕎麦屋さんでは案の定、外のテントで多くの人が順番待ちしていて、それを横目に見て通り過ぎた。
信楽から三重県へ入っても、道路は広いものの、ただただ山道で、景色も何もない面白くない道が延々と続いた。大量にCDを録音しておいてよかったこと!
N-ONEの新車にはHONDA純正のナビが搭載されているのだが、まだ使ったことが無かった。信頼しているグーグルマップ(タブレット)にも入力して、両方のナビをスタートさせた。
両方とも同じ経路を示しているので、分岐近くに来ると、両方の案内音声が同時に鳴った。ただ、グーグルは「300メートル先…」と言っているのに、HONDAナビは「400メートル先…」と距離に多々の差があった。
HONDAのナビの能力がどの程度かを見極めるために、途中でグーグルはオフにした。滋賀県から三重県へ入っても、間違えようのない山道が続いたので問題は無かった。
問題は伊賀市に入ってからだった。ナビ通りに入って踏切を越えて道を進んだ所、渡るべき橋の前に【通行止め】の看板!
川の向こうに行くには平行している隣の橋を使うしかない。Uターンして踏切を越えて線路に沿って走り、隣の踏切を渡ったその先に見えた道はコンクリートの細い橋(?)だった。
一方通行の標識も無くて【児童優先道路】という看板があるだけ。普通自動車は通れないのでは?と思うような幅で、コンクリートの欄干(?)で作られたコンクリートの橋。それに案外距離がある。
だいぶ迷ったが、川原なので見通しもいいし、前方に車の姿も無く、子供の姿も見えないので、思い切って走り出した。
ヒヤヒヤものだったが、無事に渡り切ることができて、その先の大きな道路にたどり着いて心底ホッとした。以前にお嫁さんがナビで失敗したこともあったので…。
そこから、目的地にずいぶん近づいているのが分かっていたので、ナビの案内を頼りにゆっくり走っていたらほぼ目的地のはずなのに、その建物が見えない。
ナビは「右折しろ」というが、そこに見えるのは集落へつながる農道のような細い道だけ。迷っていると、後ろからダンプが来たので、前に進むしかなく、どこかでUターンしようにも適当なところが無く、ナビもまた同じ地点へ戻る経路を示していた。
ナビの言う右折地点へ戻って、その前の空き地に停車してしばし考えた。〈ここを行くしかないなぁ〉と思い切って進んで、ゆるいカーブを曲がったら、そこには軽トラが!
とても離合できるような道幅ではなく、ぎりぎり行っても脱輪して田んぼに落ちそうだし、広い道までバックするには遠すぎる。どうしようと思っていたら、地元民の軽トラのおじいさんがバックしてくれて道を譲ってくれた!助かった!
直売所はそこからはすぐだった。駐車場には車の数も少なくて、もう本当にホッとした。
直売所はそんなに広い建物ではなくて、中に入れば箱入りの梨が等級別に並べられていて、中央のワゴンに大きな梨が3個入った袋詰めがたくさん置かれていた。3個で600円!
確かに形は悪くて、規格外品を袋詰めにしたもののようだった。実家のお嫁さんがくれたのがこの一袋だったが、この梨がみずみずしくて甘くて、びっくりするほど美味しかったのだ。
箱に入って形のきれいな梨には見向きもしないで、袋詰めのものをウチ用と息子たちや友人のために買って帰った。
この白鳳梨は通販でも買えるが、袋詰めの梨は直売所でしか手に入らないらしいので、行ってよかったと思う。
ナビが帰りのルートは往きとは違う道を選んでいたが、それに従うことにした。結果的にはそのルートの方が楽な道だった。今度はこの経路で来ようと思う。
グーグルナビは通行止めや工事中などの情報がすぐに反映されるので、それを避けるルートを示してくれる。この日もグーグルナビをずっとオンにしておけばよかったかもしれない。
隣県に梨を買いに行くことは不要不急の用事ではないが、車で行ってさっと買ってすぐ帰ったのだから…許してほしい。