朝井まかてさんの本に少しハマっていた。
彼女の作品で初めて読んだのは『すかたん』だった。娯楽時代劇の気軽さでどんどん読み進められる。ストーリー展開がほどほどで、読後感もさわやか、ほのぼのとした気持ちになる。
朝井まかてさんのファンである友人から次々と借りて読んだが、彼女の本は整骨院の待合室で読む専用の本になっていた。
そして、今読んでいるのがコレ
同時に読んでいるのがコレ相変わらず面白いし読みごたえがある。
『阿蘭陀西鶴』では、俳諧師だった井原西鶴が浮世草子の処女作を書く頃の話になっていて、その作品が『好色一代男』なのだ。
Wikiによると『好色一代男』とは:
享楽的な上方の大町人に生まれた浮世之介、略して世之介が、7歳にして恋を知り、幾多の恋愛経験を経て、浮世の好色を尽くしたと、60歳におよんで女護ヶ島に舟出するまでの54年間の生涯を描いた一代記
とある。
井原西鶴の作品として『世間胸算用』とか『日本永代蔵』とか『好色五人女』とか、作品名は覚えているが読んだことは無い。だから『好色一代男』の主人公の名前が世之介とは知らなかった。
朝井まかてさんの『阿蘭陀西鶴』を読んでいて、世之介という名前が出てきたときに、〈ん?どこかで聞いた名前やなぁ…どこやったやろ?〉と考えていてふと思い出した。
コミック『じゃりん子チエ』をちょっと前に読んでいた時、そんな名前があったあった!主な登場人物である2匹のネコの一匹の父親の話なのだが、雌ネコにモテモテだったこの父親の呼び名が世之介だったのだ。
コミックの中の世之介という名前に注目すること無く素通りしていたのだが、『阿蘭陀西鶴』を読んだことで、改めてコミックを見直したという次第。
整骨院へは5ヶ月も通ったのでずいぶん読んだが、もう通うこともなくなったので、『阿蘭陀西鶴』の残りを今夜中に読んでしまおうと思う。