メキシコでは他の多くの国と同様、姓ではなく名前で呼び合うことが多い。
ところが、私の名前をスペイン語圏やフランス語圏で呼んでもらう時、少々問題があるのだ。
私の名前はRから始まる。スペイン語では、Rで始まる単語は巻き舌で発音されるし、フランス語ではノドから空気を伴うような発音でハ行に近い音に聞こえる。
もう一つの問題は、姓はHから始まること。スペイン語でもフランス語でもHは発音されず、Hotelはオテルとなる。フランス式に私の名前を読むと、「誰やねん!」ということになる。
遠い昔イギリスにいた頃、学校仲間のフランス人が何度も私を呼んでいたのに気づかなかったことがあった。
こんなこともあって、ここケレタロで、ほとんど全ての人が私より若いこともあって、姓をサン付けで呼んでもらうことにしている。
Rosaに「サンって何?」って聞かれて、「セニョールもセニョーラもセニョリータも全部含んでいて、フォーマルにもインフォーマルにも使える」と説明したのだが、確かに便利だと思う。
学校でもそう呼ぶように強制して、みんなから【Ponta-san】と呼ばれている。心地よい!
¡ Hola, Pontasan ! ¿Cómo estás?
Muy bien, gracias.