大正の人々 | アブエリータの備忘録

アブエリータの備忘録

Yesterday is history,
Tomorrow is a mystery,
Today is a gift.
That's why it is called "present".

神社の役員会があった。


3月末に稲荷社の例祭後に行うのが慣例。最高齢の94歳のおばあさんを始め、役員は全員大正生まれの80代。


11時半からの例祭に、予想通り30分以上早く、11時前には全員が社務所に集まったシラー


11時25分にそろそろ神社へ移動ということになってから、一つしかないトイレに列をつくる。高齢男性の排尿は時間がかかるのだあせる結局10分以上遅れて例祭は始まったむかっ


ほとんどが杖(ステッキ)をついて歩いているので、石段の上り下りには、手の不自由な私が腕を支えなければならない。つまずいたりしようものなら全員が骨折必至ドクロ


例祭中に立ったり座ったりする時も、イスを支えないと見当違いの所にお尻が来てイスごと転倒ということもある。ダンナは神主として式を進めながら介添えに走り寄ることも…叫び


役員といっても何一つ「働いて」もらっているわけではない。例祭に参列して役員会に出席するだけなのだ。役員報酬などはないものの、盆暮れに商品券を贈り、役員会は高級懐石料理の会食で、貧乏神社としてはかなりの出費である汗


彼らにとってもウチのようなマイナーな神社の役員であることに特別なメリットがあるわけではないのに、高齢だからといって役員を辞退する気配はない。


ただのおじいさんやおばあさんではなく、どこかに所属して自分の役割があることが大切なのかもしれないひらめき電球



会食中の話題は、もっぱら《歴史》である。驚くべきは彼らの記憶力だ!!ほんとうにすごい合格


今回のテーマは司馬遼太郎作『坂の上の雲』の時代だった。


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この時代に登場する歴史的人物の名前が次々に口をついて出てくる。その知識たるや脳の中身をフラッシュメモリにでも保存しておきたいくらいだ。


聞けば、短くても日々の行動記録を日記に書いて、たまには歴史関係の雑誌に投稿するなど、文章を書くことが多いそうだ。一人は冷泉家の歌会にも参加するような歌人である。


文章を書くことによって記憶が持続し、脳の老化を遅らせるのかもしれない。彼らのように、筆や鉛筆などの筆記具で書くからこそ効果があるように思う。我々はパソコンのキーを叩いていて大丈夫なのか汗


しかし、大正生まれの彼らは思想的には極右であり、我々の時代ではピーと鳴りそうな差別用語が飛び交う禁止耳が遠いので話し声が大きくて周囲に聞こえないかとひやひやものだったあせる


とにかく一味違った疲れ方をする一日だったダウン