やっぱり、ずいぶんと常識がちがうものですね | 国際結婚の行く末: 在アメリカ 国際離婚とハーグ条約

国際結婚の行く末: 在アメリカ 国際離婚とハーグ条約

国際結婚をする前に、国際離婚についての知識があればよかったと思います。あったら、してなかった。

子供の学校で、離婚していない家庭というのは、少ないのではないでしょうか。

参観日に、父親も母親も、来ていても、話もしていない親もいる。

毎週月曜日と金曜日には父親を見かける。



なぜでしょうね。子供の学校の仲の良いママ友達は、みなシングルマザー。



ある男の子とのママは、父親と共同で、50-50%の時間を子供と過ごしている。

月曜日と火曜日が父親。水曜日と木曜日が母親。金・土・日は、父親と母親が順番。

「最高よね!半分半分が一番良いわ!今までみたいに、24時間、世話をしなくていいんだもの!」と言っていた。


ある女の子のママは、まったくのシングルマザー。子供の父親は別の州に住んでいる。養育費もない。出生証明には父親の名前をのせいていないけど、少しの交流がある。

「いいわよね。私なんて24時間よ。大変だわ。私もそんな生活をしたいものだわ。休むときがないの。子供の父親の近くに引っ越してやろうかしら。」

ここで、上の男の子のママが、なだめる。「でも、あなたは旅行の自由があるじゃない。夏休みにどこにでもバケーションに行けてうらやましいわ。私は州外に出させてもらえないの。」



別の男の子のママは、夏休みの間は、専属のベビーシッターのようになっている。

朝9時から5時まで子供が来る。夜は父親の家で。週末も父親の家。

「本当にラクだわ。朝ごはんも夜ごはんも準備しなくていい。お風呂にもいれなくていい。寝かしつけもしなくていい。夜は静かに自分の時間。

車で送り迎えもしなくていいのよ。そして、私は9時から5時までずっと子供と遊んでいられる。ずっとプールで遊んだりとか。子供が帰ったら、5時から家で仕事開始。週末も仕事ができる。飲みに行こうとおもったら、いつでも行けるわ。」

「父親は、朝子供の世話をして、私の家まで車で送って、そして、7~8時間の仕事。仕事が終わったら、迎えに来て、夕食の準備、お風呂、寝かしつけと。いつか、倒れるんじゃないかしら。」

子供が寝る場所で養育費が計算されるそうで、払いたくない父親は、夏の間はこのようなスケジュールにしたそうです。


父親の助けをもらっていない女の子のママは、「なんてうらやましい生活なの!私もそんな生活したいわ!」と絶賛。

「今度、お泊り会させてもらえない?うちの娘と。そうしたら、あなたの子供の父親に子供を二人、預けて、一緒に遊びましょうよ!」




そして、この3番目の男の子のママの生活が一瞬うらやましいと思ってしまった私・・・・

夏休みですし、子供がずっと一緒にいるからでしょうか。

そんなベビーシッターみたいな扱い!と思ったんですけど、一瞬うらやましいと思ってしまった・・・・



そして、私もアメリカの常識に染まりつつあるな、と思いました。


母親というよりも、ベビーシッターというよりも、祖父母みたいなかんじがしません?

だから離婚家庭の子供は甘やかされていると言われるひとつの理由でしょうか。



でも、これも、一緒に共同育児ができる相手じゃないと・・・・

安心して預けることなんてできないですよね。



と思いましたが、話をしていると、仲良く共同育児ができるような父親ではないんですよね・・・




やはり、このママたちも、同じように育ってきているから、簡単にこういうシステムを受け入れるんでしょうね。


ふたつの家を行き来していて、私が父親の家にいったら母親が羽をのばせて、私が母親の家にいったら父親が羽をのばせて、その子供のいない時間を待ち望んでいる自分の親。

そんなところで育ったらね。


日本の常識からは、本当に、程遠いです。