後悔せず上手に離婚するためのブログ -2ページ目

後悔せず上手に離婚するためのブログ

離婚を考えている方に役立つ、上手な離婚の方法についてご紹介。
離婚の後の人生についてまで計画を立てる準備を行いましょう。

離婚をする夫婦なかには、なにも相手に請求せず、財産分与をするだけの夫婦がいます。
しかし、相手に慰謝料を請求して離婚する人もいます。

 


 

手痛い裏切りにあったとか、不誠実な行動で傷つけられたと感じるようなことが原因での離婚の場合には、慰謝料の請求を検討するべきでしょう。

この慰謝料が取れるか取れないかで、離婚後の生活レベルに影響することもあるため、慰謝料を払ってもらいたいという人は、なんとしても離婚の慰謝料を払ってもらうべきです。
 

 

慰謝料の請求の方法


慰謝料を請求するにはふたつの方法があります。

ひとつは慰謝料請求調停を行うことです。
調停の起こし方については慰謝料請求調停 _ 裁判所 を見てみてください。
収入印紙1200円分と郵便代の切手という破格で、調停員という第三者を立てながら話し合いができます。
離婚をする前の場合は、夫婦関係調整調停(離婚調停)の中で、慰謝料について話し合いをすることができます。
本人だけで挑むこともできますし、弁護士からアドバイスを受けるのも可能です。

ふたつ目は、内容証明郵便を利用して、慰謝料請求書を相手に送ることです。
離婚前であれば自宅に送ることになるでしょう。
慰謝料請求書についてはネット上に掲載されているテンプレートを利用することもできますし、弁護士など法律の専門家にアドバイスを求めることもできます。

離婚の慰謝料は?


そこで気になるのが、離婚の慰謝料の金額です。


いったいいくらの慰謝料を貰うことができるのか、また、慰謝料を払う側もいくらの慰謝料を払えばいいのか気になっていると思います。

離婚の慰謝料の平均相場は、50万円~300万円ほどです。

慰謝料を支払う側の経済状況、または夫婦の経済格差などで金額が変動します。
 

慰謝料の種類


そして、慰謝料の金額を決める基準に、慰謝料の種類があります。

離婚の慰謝料には2つの種類があります。

  • 離婚原因に対する慰謝料
  • 離婚そのものに対する慰謝料


2つを詳しく解説するなら、

離婚原因に対する慰謝料は、配偶者が不貞行為を行って離婚をしたり、配偶者からの暴力などによって受けた被害に対する慰謝料のことを指します。
例えば、夫が不倫したことが夫婦の離婚につながったというなら、離婚原因に対する慰謝料として、不倫をした夫と不倫相手の女性に対して慰謝料の支払いを要求することができます。
(必ずどんな理由があろうと離婚の慰謝料は、夫が妻に支払うもの、と勘違いしている人もいますが、そうではありません!)


 

また、離婚そのものに対する慰謝料とは、夫婦が婚姻関係を続けることができなくなったことで受けた精神的な負担や、婚姻関係を継続していれば受け取れるはずだった権利や利益に対する損害を賠償する慰謝料という意味があります。
例えるなら、夫婦の性格の不一致によって離婚することになり、収入の少ない妻が収入の多い夫に対して、当座の生活費や離婚協議中の婚姻費用として、慰謝料を払ってもらうという感じです。


慰謝料の金額は、より大きな損害を受けた場合、金額も大きくなります。

離婚の慰謝料の額はいくらなのか?

これから離婚を考えている人は、離婚原因によってどのような損害を被ったのか、離婚することによって受ける損害はどれぐらいの大きさなのかを計算した上で離婚の慰謝料を請求しなくてはなりません。


 

結婚して夫婦となると、夫婦二人が働いて稼いだお金は夫婦共有の財産となり、結婚生活で生じる出費は夫婦の共有財産から引き出されます。
では、夫婦が離婚したら、二人で管理していた共有の財産はどうなってしまうのでしょうか。
もちろん分け合わなければいけません。
離婚時に夫婦共有の財産を夫婦で分け合うことを財産分与と言います。

 

財産分与では、夫婦が共有で貯蓄してきた財産を、離婚時に夫婦それぞれの貢献度に応じて分配されます。

この財産分与で、対象となる夫婦共有の財産は以下の通りです。

  • 銀行などに預けた預貯金
  • 家、土地などの不動産
  • 有価証券
  • 積立保険
  • 貴金属や骨董品
  • 家具家電


財産分与する対象の財産は、まず銀行などで預けている預貯金が対象となります。
これは夫婦が結婚してから作った口座に預けたお金が対象となります。

また、貯金で銀行に預けていないへそくりなどの現金も、財産分与の対象となる夫婦共有の財産という分類になります。

家、土地、有価証券は、購入した当時の値段ではなく、離婚時に家、土地、有価証券を売ったときの時価が財産分与の対象となります。

それから、貴金属や骨董品、タンスやテレビなどの家具家電も財産分与の対象となり、結婚してから夫婦名義で購入した車も対象の財産です。


積立保険に関しては、生命保険などが財産分与の対象となりますが、子供の将来の教育費として積み立てた、学資保険は子供のための物なので、財産分与の対象としない夫婦も多いようです。

 

参考:離婚の財産分与、相場は?離婚時の財産分与のノウハウを伝授!
 

また例えば、妻の親族がなくなり、それで手に入った相続財産は、夫のものになりません。

参考:離婚時の財産分与-相手が相続した財産は対象外 神戸新聞 2012年6月19日掲載

 

財産分与の中で、夫婦の財産で取り扱いが難しいお金が、仕事を辞めた時に会社から支払われる退職金です。

一般的に退職金は財産分与に含まれる財産ですが、仕事を退職するまでにまだ数十年時間があったり、離婚後に退職金を財産分与してもらうのも難しいケースがあったりするため、退職金を財産分与に入れるかどうかは、夫婦によって扱いが違うようです。

財産分与の話し合いをする前に、どんな財産があるのか夫婦の財産についてもう一度よく調べてみてから、離婚の手続きと財産分与の話し合いを行うようにしてください。


 

結婚したときに、婚姻届という紙切れ一枚で結婚できたので拍子抜けする人も少なくはありません。

これでは離婚も、離婚届を役所に提出するだけで簡単に出来るのでは? と考えたりしたのではないでしょうか。

しかし、実際には上手く離婚できる夫婦は少なく、むしろ離婚で失敗する夫婦が多いと思います。

夫婦が上手く離婚するには、それなりの準備と離婚について正しい知識を持っていないと、離婚の手続きや交渉を上手く進めることが出来ません。

夫婦が上手く離婚するためには、どのような準備と知識が必要で、離婚の交渉をどのように進めたらいいのかを知る必要があります。

これから離婚を考えている夫婦がスムーズに離婚の手続きができるように、離婚の流れについて少しご紹介したいと思います。

 

■ 離婚後を考えてする準備

スムーズに離婚をするイメージ
 

離婚の流れで、まず最初に考えるべきことは、離婚後の生活についてです。

離婚する前に、離婚した後のことを考えないといけないのか? と思ったかもしれませんが、離婚後の生活の準備は離婚前に必ず行っておくべきことです。


例えば、離婚届には別居先の住所を記入する場所があります。
離婚したら両親や兄弟の所にしばらくの間は泊めてもらうことができるかもしれませんが、長く泊めてもらうのは難しいという人もいるはずです。

離婚する前に、離婚後に生活する場所の確保と新しく戸籍を作る場合もあります。
特に女性の場合は、離婚後の生活する場所に困ったり、新戸籍の取得方法がわからずに困ってしまうケースがよくあります。

そのため、離婚前にやっておくべき準備には以下の物があります。

  • 新居を確保する
  • 新戸籍の取得方法を確認する
  • 新しい職場または再就職を考える
  • 離婚の条件を決める

最低でも、これらの準備を行ってから離婚の手続きを行う必要があります。

参考::離婚の手続きはどんな順序で進めたらいいですか?
 

■ 4種類の離婚の手続き

離婚の手続き方法ですが、夫婦の話し合いによって離婚を行う協議離婚の他に3つの離婚の手続き方法があります。

  • 調停離婚
  • 審判離婚
  • 裁判離婚


ほとんどの夫婦が、当事者同士の協議によって別れを選ぶ「協議離婚」で離婚しています。

ですが離婚の条件に納得できなかったり、離婚することを相手が拒むなど、協議で解決が難しいという場合には、調停や審判によって離婚の手続きを行うことになります。

調停や審判、裁判離婚ですが、まずは協議を行ってから、それでも離婚が成立しなかった場合には、調停→審判(又は裁判)といった流れになります。

そして、これらの離婚の手続きで話し合う内容というのが下記の事柄です。

  • 離婚の慰謝料
  • 財産分与
  • 子供の親権
  • 子供の養育費

  など…。

離婚の原因が配偶者にあった場合、婚姻関係を破綻させた責任として慰謝料を要求することができます。
この慰謝料の請求には、婚姻関係を破綻させた非が相手にあることを証明する証拠が必要になります。

例えば、浮気の証拠や家庭内暴力の証拠などです。

そして、夫婦共有の財産を分ける手続きと、子供の親権や養育費についても話し合いをして取り決めをしなくてはなりません。

協議離婚は当事者同士の話し合いで離婚の条件を決めるため、一番円満に離婚できる方法ですが、離婚にはお金のこと子供のことを決める段階で、円満離婚が難しくなるのは珍しいことではありません。

円満に離婚を望みすぎて、我慢をし、離婚の条件を譲歩することもあるでしょう。

もし、少しでも不服がある場合、離婚後しばらくしてから「なんであんな条件で離婚したんだろう」と後悔することになるかもしれません。

離婚する夫婦は、離婚の流れと離婚に必要な手続きとその準備について、しっかりと確認してから離婚の話し合いを行ってください。