財産分与の対象となる財産とは?離婚の前に財産について知ろう | 後悔せず上手に離婚するためのブログ

後悔せず上手に離婚するためのブログ

離婚を考えている方に役立つ、上手な離婚の方法についてご紹介。
離婚の後の人生についてまで計画を立てる準備を行いましょう。

結婚して夫婦となると、夫婦二人が働いて稼いだお金は夫婦共有の財産となり、結婚生活で生じる出費は夫婦の共有財産から引き出されます。
では、夫婦が離婚したら、二人で管理していた共有の財産はどうなってしまうのでしょうか。
もちろん分け合わなければいけません。
離婚時に夫婦共有の財産を夫婦で分け合うことを財産分与と言います。

 

財産分与では、夫婦が共有で貯蓄してきた財産を、離婚時に夫婦それぞれの貢献度に応じて分配されます。

この財産分与で、対象となる夫婦共有の財産は以下の通りです。

  • 銀行などに預けた預貯金
  • 家、土地などの不動産
  • 有価証券
  • 積立保険
  • 貴金属や骨董品
  • 家具家電


財産分与する対象の財産は、まず銀行などで預けている預貯金が対象となります。
これは夫婦が結婚してから作った口座に預けたお金が対象となります。

また、貯金で銀行に預けていないへそくりなどの現金も、財産分与の対象となる夫婦共有の財産という分類になります。

家、土地、有価証券は、購入した当時の値段ではなく、離婚時に家、土地、有価証券を売ったときの時価が財産分与の対象となります。

それから、貴金属や骨董品、タンスやテレビなどの家具家電も財産分与の対象となり、結婚してから夫婦名義で購入した車も対象の財産です。


積立保険に関しては、生命保険などが財産分与の対象となりますが、子供の将来の教育費として積み立てた、学資保険は子供のための物なので、財産分与の対象としない夫婦も多いようです。

 

参考:離婚の財産分与、相場は?離婚時の財産分与のノウハウを伝授!
 

また例えば、妻の親族がなくなり、それで手に入った相続財産は、夫のものになりません。

参考:離婚時の財産分与-相手が相続した財産は対象外 神戸新聞 2012年6月19日掲載

 

財産分与の中で、夫婦の財産で取り扱いが難しいお金が、仕事を辞めた時に会社から支払われる退職金です。

一般的に退職金は財産分与に含まれる財産ですが、仕事を退職するまでにまだ数十年時間があったり、離婚後に退職金を財産分与してもらうのも難しいケースがあったりするため、退職金を財産分与に入れるかどうかは、夫婦によって扱いが違うようです。

財産分与の話し合いをする前に、どんな財産があるのか夫婦の財産についてもう一度よく調べてみてから、離婚の手続きと財産分与の話し合いを行うようにしてください。