こんにちは
前回の記事も読んでいただき
ありがとうございました
読んだ本で、
気付きのあった本を紹介します
長くなりますが、お付き合いいただけると嬉しいです
2005年に書かれた本で
古い本です。
今は、
発達障害も
日進月歩で行動解析や脳研究がされ、
当事者家族や支援者は、
どのように支援していけばいいか、
行動や気持ちの持ちよう
など、
調べれば、
何かしらの情報を得られる時代になってきています。
この本の著者、武部隆さんの
息子さんが産まれた時は、
発達障害という言葉も
まだまだ認知度が低く、
行政ですら、
『(療育できる)機関はこちらでは把握してないので、
わかりません。』
などと言い、
けんもほろろに突き放されていた
実態がある時代だったそうです。
その中で
2004年12月
発達障害者支援法
が施行されました。
この法律、
これまで何も定まっていなかった
発達障害者への行政の在り方の指針
を示していく内容のものであったと
筆者の 武部隆さんは仰っています。
■国や地方自治体が発達障害者への支援にどのような責任を持つのか。
保育サービスについて「発達障害児の健全な発達が他の児童と共に生活することを通じて図られるように適切な配慮をする」
■発達障害者の家族への支援
など、
支援に際し、
どのような責任をもつのか、
根源的な部分を定めたものである
と述べています。
ちょっとここから難しいこと(私だけかな)を
本から抜粋させていただくのですが
この法律は
議員立法
で、衆参国会議員80名から成る
「発達障害者の支援を考える議員連盟」
が法案を作成したものだそう。
法案が作成されるときは
中央官庁が作成する
政府提出法案
というものと、
先ほどの議員立法があるそうですが、
議員立法の法案で可決されるのは、
法律全体の一割程度で、とても珍しいパターンだそう。
その議員立法も、
多くは形式的なもので、
与党を窓口にしてまとめた格好にして
国会に提出する形のものがほとんどだそうですが、
この発達障害者支援法は、
『発達障害者の支援を考える議員連盟』
の国会議員80名が主体となって
法案作成した、
議員立法のなかでも、
更に極めて珍しいパターンだったそうです。
武部隆さんは、
この『発達障害者の支援を考える議員連盟』の
事務局長、福島豊さん を訪ねて
インタビューされています。
福島豊さんは
医師で、発達障害をもつお子さんのお父さんです。
『もちろん
法案を作成する時には自分の経験を生かしましたよ』
と仰っていたそうです。
法律がもっとよくなって欲しい。
もっと支援内容を充実させてほしい。
療育にもっと頻繁に通えるよう、専門家を増やしてほしい。
障害児を育てている中で、
まだまだ、行政に対する要望はたくさん出てきます。
けれど、
そもそも、支援する指針がなかった時代に、
『これでは障害児(者)および 家族が幸せになれない』
と、行動をおこして
行政に、行動する責任があるという認識を持つように
働きかけた人(達)がいることを、
初めて知りました。
今、私が支援を受けられているのも
この 発達障害者支援法
のおかけなのだと思います。
忘れないでいようと思います。
長くなりましたがここまでお読みいただきありがとうございました
今日も
小さな幸せがたくさん訪れる一日に
なりますように