[フォロウィング] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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クリストファー・ノーラン監督・脚本・撮影・製作。デヴィッド・ジュリアン音楽。98年、イギリス映画。

Amazon Prime にて鑑賞。クリストファー・ノーランの長編デビュー作だ。作風としては次作になる[メメント]を彷彿させる。その[メメント]は劇場で鑑賞したが若年性健忘症の話で、日本に小泉監督の[博士が愛した数式]を観ていたので、それほど評価はしなかった。本作の方が才気を感じさせた。フィルム・ノワールを意識したモノクローム。時系列がシャッフルされ、絶妙な構成に驚かされる。

冒頭、主人公で作家脂肪のビル(ジェレミー・セオパルド)が逮捕され警察に事業しているシーンから始まり、回想形式で進む。彼は創作のネタにするため、通りすがりの人を尾行さするのが日課になる。ある日コップ(アレックス,・ハウ)にバレてしまう、彼も他人のアパートに空き巣に入り、私生活を覗き見することを趣味にしており、ビルは感化されていき…。結果を提示してフラッシュバックで起こった経過を説明していく。金髪の女性(ルーシー・ラッセル]の部屋に入ったことで殺人を絡め、負の連鎖のような駆け引きの妙。まるで、ジム・ジャームッシュのようなスタイリッシュなモノクローム。この金髪の女性を巡り、ビルとコップの騙し合いになっていく。
 映画の中盤から短い間隔でフラッシュバックするので、わかりづらい部分もあり、もう一工夫欲しかった気もするが、デビュー作ということもあり、クリストファー・ノーランの才能は存分に伝わってくる映画。アマプラで公開中なので、是非、ご覧頂きたい映画だ。