[ミッション:インポッシブル/デッド・レコニングPARTONE] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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クリストファー・マッカリー監督・脚本。エリック・ジェンドレセン脚本。ブルース・ゲラー原作。フレーザー・タガート撮影。ローン・バルフ音楽。ラロ・シフリンテーマ曲。23年、アメリカ映画。

DVDにて鑑賞。このシリーズ圧巻、面白過ぎ。シリーズ第7作でタイトル通りに初の2部作。キネマ旬報読者4位って。これ以上面白い映画なんてない!
 このシリーズは大抵冒頭に主人公イーサン・ハント(トム・クルーズ)の超絶なアクションで始まるのだが、本作は長尺なこともあり、ロシアのセヴァストポリという最新潜水艦がデッド・レコニング(推測航法)の試験運転中、高度なAIシステムを使用しているのだが、AIが自我を持ち、撹乱、自らの魚雷で沈没してしまうシーンで始まる。IMFエージェントのイーサンはアラビア砂漠で元MI6のイルサ・ファウスト(レベッカ・ファーガスン)から十字架型の鍵を取り戻すように指令が下る。その後、情報機関の会議でロシアの開発した新型AIは[エンティティ]と呼ばれ、世界の防衛、情報、金融に潜入となることがわかる。実体を知ったイーサンはそれを破壊しようとルーサー(ヴィング・レイムス)とベンジー(サイモン・ペッグ)のチームでその鍵の奪取と使用目的の探索の任務に就く。ここまでが長いアバン・タイトル。
 ここからスパイ大作戦のラロ・シフリンのテーマがかかるとテンションが一気に上がる。謎のスリ女性グレース(ヘイリー・アトウェル)が登場。この空港での駆け引きからして見せる。反逆を計画するイーサンを追いかけてくる諜報部員の男ジャスパーとドガ。鍵を狙って、かつてイーサンがIMFに入る前に恋人の死に関係したガブリエル(イーサイ・モラレス)。闇の武器仲買い人アラナ(ヴァネッサ・カービー)。ガブリエルにつく女殺し屋パリス(ポム・クレメンティエフ)。
 何組ものチームが秘密兵器の鍵を巡って、争奪戦を繰り広げる。[ルパン三世カリオストロの城]を彷彿とさせるフィアット500を使ったカー・アクション。クライマックスでは、ガブリエルにより暴走したオリエント急行で繰り広げられる大アクション。それに乗り込むための崖の絶壁から飛び降りるバイクの超絶アクション。特に鉄橋爆破の列車アクションは[カサンドラクラス]や[ゴジラ-1.0]を上回る大迫力。
 そして、えーっ、ここで終わっちゃうのってところで次作に繋いでいる。ここまででも圧巻の面白さだけに、一気に撮影してしまい、後で編集すればよかったのにと思ってしまう。次作が楽しみになる王道アクション映画だ。