[ダーティペア謀略の005便] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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滝沢敏文監督・絵コンテ。高千穂遙原作。高松信司演出。土器手司キャラクターデザイン・作画監督。五武冬史脚本。岡田徹音楽。90年、バンダイナムコフィルムワークス制作。

スカパーWOW WOWプラスにて鑑賞。OVAで発売された、シリーズとしては最後の作品。ちょっと、これはシリアスでいつものシリーズと比較すると明るさがないのが不満。

『ダーティペア』シリーズの中で2作目となる、単エピソードでのOVA。2つの任務に1つの背景。ケイ(頓宮恭子)とユリ(島津冴子)が謎に挑む。
星間旅客機DCL005が宇宙空間で爆発。乗員・乗客がひとり残らず亡くなるという事件が起こった。しかし被害者の家族からの保険請求は1件もなく……。同じ頃、ディック(納谷吾郎)という老人から行方不明になった息子、ドーネンシュターン博士(小杉十郎太)の捜索依頼が出された。WWWAのコンピュータは、この2つの事件をケイとユリにゆだねる決定を降す。調査を開始した2人は、事件の背後に断熱材・イグノール流動体に関わる黒い陰謀があることを察知する。この流動体は、宇宙船の動力機関に革命を起こすほどの可能性を秘めた発明で、その研究者こそドーネンシュターン博士であり、彼が他国に亡命しようとして乗った宇宙船こそDCL005便だった!事件の黒幕が犯罪組織ルーシファだと知ったケイたちは、ディックと合流し……。
 ムギ(巻島直樹)が彼女たちが乗る宇宙船を操作するのだが、確かこれは高千穂さんの原作にはいないキャラクターだった気がする。
 ハヤカワSF文庫から出た[クラッシャー・ジョー]が人気になり、次に彼が書いた作品が、女子ふたりによる弾けた  WWWA(世界福祉事業協会)のトラブルコンサルタント。通称トラコン。コードネームは[ラブリー・エンジェル]だが、彼女たちが現れるところに災いがあるので人は彼女たちを[ダーティペア]と呼ぶ、だったのだ。自分はすぐに原作を買い読んだが実に面白く、作品はTVシリーズのアニメが制作され人気を博した。
 少しユリの要素もあるお色気女子コンビが宇宙を飛び回るアクション。オタクが飛び付く設定であり、後の様々な作品の元祖になったシリーズと言っていい。

 これは監督の趣味なのか、物語自体が重いし、全体的にテンションが低いせいかな、全く面白くなかった。