[サンバーン] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

力道の映画ブログ&小説・シナリオ

映画ブログです。特に70年代の映画をテーマで特集しています。また自作の小説、シナリオもアップしています。

リチャード・C・サラファン監督。スティーブン・オリバー、ジェームズ・ブース、ジョン・デーリ脚本。アレックス・フィリップス・ジュニア撮影。ジョン・キャメロン音楽。79年、アメリカ映画。

スカパーシネフィルWOW WOWの録画にて再観。TVシリーズ[チャーリーズ・エンジェルス]で人気が爆発したファラフォーセット・メジャース。彼女を看板した映画がこの年二本公開され、一本が[シャレード’79]、もう一本が本作。舞台がアカプルコだけに、彼女のギリギリショットが見れる分、本作の方が楽しめる。一人の男の事故死を巡り、保健調査員とモデルが事件を解決にスリリング・アクションを繰り広げる。

監督が[バニシングポイント]のリチャード・C・サラファンだけに、クライマックスには壮絶なカーアクションがあり、モリー(ファラ・フォーセット・メジャース)は主役ジェイク(ジェームズ・ブローリン)[カプリコン1]と協力するうちに恋に落ちていく。協力する私立探偵マーカス(アート・カーニー)[ハリーとトント]なかなか豪華なキャストが揃えられている。

アカプルコの昼下り、疾走する1台の車が酒場に激突して炎上、運転していた男が死んだ。一匹狼の保険調査員ジェイク(チャールズ・・グローディン)が死亡したアカプルコの住人ソーレンの死因の確認を依頼される。もし、事故死なら、保険会社は2週間後に500万ドルを支払わねばならず、それを阻止できれば、彼に10パーセントの報酬が入ってくる。ジェイクの考えた作戦は、妻を仕立て、ソーレンの家付近に住みこませ、真実を探る作戦だ。そこへやってきたモデルの美女エリー(ファラ・フォーセット=メジャース)は、早速ジェイクに使われるハメになった。ソーレンの顧問弁護士の隣人となった2人は、弁護士夫人ネラ(エリナ・パーカー)や息子カール(ロビン・クラーク)、その妹ジョアンナ(ジョーン・グッドフェロー)と顔なじみになる一方、弁護士一家とソーレン家に盗聴器を仕掛けることに成功した。古い付き合いの老私立探偵マーカス(アート・カーニー)の手を借りたジェイクは、ソーレンが恐喝されていたこと、そして彼がドブス(セイモア・キャッセル)という男と会ってから、弁護士と通っていたサウナヘ足を踏み入れたくなったことなどを知る。さらに、第2大戦中の人間関係がからんでいることを知った。そして、ソーレンの事故現場に居合せたバスク(ジョージ・ルーク)、この一帯を動かすギャング組織のボス、ゲラとその手下たちが、ソーレンを死に追いやったことをつきとめ…。

これだけキリとした顔立ちの美女ファラがこの映画では、わりとジェイクに甘えるタイプの女を演じていて、イメージに違和感を感じる。ジェイクもマーカスは様々な仕掛けをしていくが割とそうした権謀術策が大したことなく面白くない。結局は肉弾戦になっていく。ブローリンはそこまでのアクション・スターとは言えず、ファラの白と赤の背中見せドレス姿を楽しむくらいしか見せ場がない。