[突撃隊] | 力道の映画ブログ&小説・シナリオ

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  ドン・シーゲル監督。ロバート・ピロッシュ原作・脚本。リチャード・カー脚本。ハロルド・リップスタイル撮影。レナード・ローゼンマン音楽。62、アメリカ映画。

 よさんと友達になった記念にマックィーン作品をと思ったが、レンタルしていたこの作品があったので見た。

 シーゲルとマックィーン魅力的な組み合わせ。命令無視で一等兵曹からヒラに降格されたジョン・リースという酒好きのニヒルは兵士をマックィーンが演じる。 彼は[大脱走]のような孤高の役が多く、髭顔を披露してくれる。
 作品的には、少々単調。シナリオが中途半端で、ドイツに恨みを抱くポーランド兵のエピソードを挿入、人間ドラマを厚くするが、全体の中で生きて来ない。
 戦闘場面はこの当時の戦争映画によくある実写を取り入れたチープな作り。
 前半のラーキン隊長(ハリー・ガーディノ)の兵士の数を沢山に見せる作戦と、後半の命令無視で突撃をかけるマックィーンのアクションで押しきる。

  物語。44年、フランス、ジーク・フリート要塞戦線。第2分隊に、命令無視で降格されたジョン・リースが配属されてくる。パイク軍曹(フェス・パーカー)は、事情を知り慰める。部隊のメンバーは帰国すると思っていたが、命令は前線行きだった。
 だがパイクの本隊は、支援に向かい、第2分隊の六人しか守備部隊はいなかった。隊長のラーキンは、技術屋のヘンショー(ジェームス・コバーン)に命令、ジープの音を戦車の音に聞こえるように工作。あらゆるカモフラージュをするが、逆に攻撃を仕掛けるしかないとリースは主張。ラーキンが爆死。リースは3人を連れて、トーチカを攻めるが犠牲に。
 責任者の大尉から、軍法会議を言い渡されたリースは…。

 ニック・アダムス、ボビー・ダーリンという中堅スターが共演していて、前半はあまりマックィーンの活躍場面がないので、バランスが悪く感じるのかも知れない。
 シーゲルとのコンビは魅力的なだけに、もう数本見てみたかった。