私には、地震が起きると まっさきに考えることがある。
病院に預けている受精卵のことだ。
コロナ前まで 一生懸命やっていた妊活。
なんとか 移植までできる状態になってくれた受精卵たち。
こんな年齢になってしまったけれど、
いつもいつも タイミングさえよければ
体調さえよければ 次の段階(移植)へと進みたいと思っている。
こんなことは なかなか 言い出せないけれど
母に打ち明けてみた。
今 移植の前だから バリバリ働けないんだ と。
え?何歳だと思ってるの?
あんた もう ○○歳でしょ?違ったっけ?
今から 子どもったって
もう へたしたら おばあちゃんじゃない?
ー はぁ、言わなきゃよかったかなぁ と激しく後悔。
移植したからって そう簡単にくっつくわけではないし
いままでの 苦労もあるし 少しでも着床してくれたらって気持ちもあるし
確かに 年齢のこと考えると、トシはトシだけれど。
私ぐらいの人 でも一生懸命妊活している仲間は、たくさんいる。
世間の人が知らないだけだ。
今までの努力 周りの方々のサポート
やっと授かった 受精卵
いろんなことが走馬灯のように よみがえる
わかってくれとは言わないし
わかってもらえるとも思っていない
一番の理解者だと思っていたから
母の言葉は ナイフのように 思えた
「まぁ 自分の人生だからね。好きなようにするべきだね」
これが その日、母から出たせめてもの 救いの言葉でした。