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 こんにちは。こんばんは。おはようございますの方もいらっしゃると思います。中学入試プロ家庭教師の理系の達人です。久々の更新になります。お待たせいたしました。

 現在、私の著書(参考書・問題集)が発売中です。私がどのような指導をしてるのかのご参考になると思いますので、一度手に取って頂ければ幸いです。内容は小6の9月以降を想定した内容になっております。夏期講習の段階での仕上がりを確認するには適している問題集であると自負しております。

 

 
   

 全国の超難関校で繰り返し出題されてる平面図形の問題の考え方を自ら使いこなせることを目的とした問題集です。超難関校対策とありますが、あらゆる受験生に必要な考え方が掲載されており全ての受験生が必要とする問題や情報が書かれた問題集となっております。解説部分は無機質な解説でなく、講師が前に立って授業をしているかのような感覚になることを目指して作成しているので、その問題の取り組み方や問題の背景、そして解説の際にしゃべることなども書かれております。

 
 さて、今日は2学期以降の算数の上手い立ち回り方と塾ごとの弱点とそれを補う手段、そして保護者のやるべきことについてのお話をさせて頂きます。少し長くなりますがお付き合い下さればと思います。

 

 小6の2学期の算数は夏期講習で全ての単元の演習を一通り終えているという前提で進められていきます。中学受験で出題される全ての範囲の復習をしているので過去問をやりだしたりする塾などもあり、保護者の方の頭の中でも『過去問』というキーワードが出始めている頃だと思います。

 

 では、現在の段階で自分の偏差値と同等の学校の過去問を演習したとします。果たして点が取れるでしょうか?

  答えは合格者平均は当然のこと受験者平均も取ることは厳しいでしょう

 ということになります。それこそ、受験者平均まで取れていれば褒めてあげるべきです。

 

 次に、何故、夏期講習に今までの単元の総復習をしたにも関わらず点が取れないのか?答えは明白です。入試で出題される典型問題を習得するには1回の演習では定着をしないということです。夏期講習の授業では典型問題を扱ったと思いますが、1回扱っただけだと思います。しかも、この中学入試の典型問題を習得するには3~4周程度の演習が不可欠です。つまり、9月以降も夏期講習で行った典型問題を繰り返し演習していく必要があるのです。つまり、一回解いたことのある問題だけど解けないのは当たり前です。

 それを怒るような保護者の場合、受験は失敗するでしょう。

怒られることを恐れて萎縮したりして悪循環になるだけなのは目に見えています。

 

 同様に、1回塾でやっている問題を繰り返し解くだけなので、

  塾を休んで家で勉強させることも避けた方がいい

です(中には本当に通わせることに意味がない塾も少なからずありますが、ここではその塾名や校舎名は挙げないでおきます)。理由は上記の通りで、典型問題の定着がまだなされていないからです。これも大抵の場合は受験は上手くいかないことが多いです。

 

 例えば、我々大人が苦手な事柄を学習するとき一回で完璧に理解することは難しいのではないでしょうか?中学受験の問題は大人目線から見れば易しい問題に見えますが、小学生に取ってはかなり難しいものなのです。数回の試行錯誤を繰り返しすことによって初めて定着をするものです。

 つまり、

 自分の価値観を子供に押し付けないことが大切である

 と言えます。私は問題を解けないことに対しては一切叱ったり、怒ったりすることはありません。叱ったりするのは、やることをやっていない時だけにしています。これは9月以降に行われる様々な志望校別のオープン模試や三大模試の結果に対しても同様です。冷静に現状を分析して、何をすべきなのかを建設的に考えていくことです。

 

 つまり、9月の段階では焦って、志望校の過去問をやるということだけは避けるべきです。9月から志望校の過去問をやっても意味はありません(勿論、例に当てはまらないケースもあります。他にも、サピックスの有名中などの中にある過去問演習は意味があるとものと考えています)。点が取れないで焦るだけであって、志願変更などということも考えられます。更に直前期に行う初見問題がなくなってしまうということも考えられます。つまり、この時期の過去問演習は百害あって一利なしということになります。ですから、

 9月以降も夏期講習の定着の悪い典型問題を演習すること

が大切になります。塾にはカリキュラムがありますので、自身が今必要としている単元を行わないことがあると思います。そこは自分自身で課題を見つけ出して克服していく努力が必要になってきます。そういった、学面での

 サポートをしてあげるのが保護者の役割

になり,合否を大きく左右することになります。この時期からは塾の宿題などは授業の復習のみ(他の演習系の宿題は場合によってはやらない)にして、苦手分野の克服を優先的に行うのが最善だといえます。

 

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 ここから先は、各塾の特徴と弱点、そして上手い立ち回り方について、お話させて頂きます。塾ごとの詳しい話はまた別の記事で紹介させて頂ければと思います。

 

サピックス

 SSの復習が最優先になります。SSの算数のテキストは基本的には過去問の切り貼りですが、教材とっしての出来はかなり良いです。第一志望校合格を目指すのであるならばSS教材を全てこなすようにしていくのが合格への近道です。通常授業は扱た問題のみの復習にしておいて、必要に応じて扱っていない問題を取捨選択して志望校の傾向に合わせて解いていくようにすれば良いでしょう。また、声の教育社から過去問が出ており、購入されている御家庭がほとんどだと思いますが、これは解説が正直言って良くありません。はっきり言って、わかりにくいです。ですから、グノーブルから出ている学校別の算数の過去問の解説を扱うことを推奨致します。ただし、対応している学校は筑駒、開成、麻布、駒東、桜蔭、JG、渋幕、慶應中等部です。

 基本的には通常授業はその日のうちに復習を終えてしまい、SSの復習をメインにやっていくことが合格へのカギとなる塾です。しかし、家庭への負担は1学期以上になります。子供以上に保護者の方もやる気を出していかなければならない塾なのは相変わらずです。

 

 

 

 

早稲田アカデミー

 NN志望校コースの復習が最優先(NN≧土特)になりますが、コースによってはテキストや担当の当たり外れがあり、内部生<他塾生の優先順位での対応をしてきます。算数の記述校の添削指導はほとんど無いものと考えておいて下さい。つまり、部分点の取り方などの指導は一切ないと思って頂いて差支えありません。つまり、独自で手法を学ぶことになるので、その負担は保護者の方にかかることになります。早稲田アカデミーは面倒見が良いから塾に任せてはいけないのか?という質問が頭に浮かぶと思いますが、そもそも担当が問題を解けないのにも関わらず記述指導などできるはずもありません。とにかく、NN他塾生を集めることを重要視しており、内部生は問題も解けない校舎担当に丸投げしてきます。また、合格実績に関しても水増し(某コースの合格実績の数字が2/3時点と2/11前後で30人以上の差があったりします)していたりと色々とグレーな感じになります。早稲アカ内部生の方はお客様にならないようにすることが大切です。家庭教師や個別指導などを合格する御家庭は例外なく付けています。

 また、夏期講習中に行った上位校への算数は比較的易しい問題に改訂されていますが、それでも典型問題の定着はしていないと思います。9月の平日はそれを補う時間に今は当てるべきでしょう。難しい問題を解くことも大事ですが、それを解けるようにするための根幹をしっかりと育むべきです。また、四谷大塚偏差値55~60までの学校であるならばバックアップテキストと予習シリーズ難関校対策をやっていれば大丈夫でしょう。

 

四谷大塚

 志望校別の週テスト(開成、桜蔭など)やの資格がない場合や志望校別のクラスの入室基準を満たしていない場合、もしくは通わない場合は通常の週テスト(SCBAコースのテスト)になり、正直土曜日の午後からの時間を取られるだけになるので早急に見切りを付けるべきです。日曜日の志望校別対策の受講資格も極めて厳しく、入れれば良いのですがもしもそこから漏れている場合は合不合判定テストなどで高い偏差値を出すして巻き返すしかありません。しかし、合不合の対策をするのであるならば、それこそ弱点分野の克服を目標にすべきです。それが、自動的に合不合判定テストの対策になっているからです。しかし、志望校によっては合不合の偏差値だけでは計れない学校が数多く存在しますので、偏差値をそのまま鵜呑みにせずに志望校の対策を行っていく精神力が大切です。

 夏期講習のテキストは分厚くYTのコースによって扱う問題が異なっており、志望校によっては難関校対策の問題まで扱う必要がある場合もありますのでそこの判断も大切と言えます。また、テキストがテーマ別、単元別になっていないので算数を弱点としている場合は単元別の演習(他塾の教材や市販の教材を用いて演習を行います)を一通り行った方が懸命と言えます。予習ありませんので、予習シリーズの6年下巻も全ての問題を扱えわけではありませんので、自力でどんどん進めていくことも大事です。

 

日能研

 日特はZOOMでの開講とのこと。中堅校を狙う層が多いとされる日能研においてはZOOM中は見張っている必要があります(おそらく飽きてきて別のことをやり始めたり、話をちゃんと聞いていなかったりすると思います)。そもそも日特にそこまで意味があるのかというのが微妙な所ではありますが。ですから、他塾の対面形式の塾に切り替えたりする御家庭も多いのではないでしょうか?正直、ZOOMで行う日特にそこまでの魅力は感じません。最悪、日曜日は家で過去問演習などを行う時間に当てるのも一つの方法かと思います。

 他塾と異なるのは上位クラスになるほどここからの拘束時間がかなり長くなり、自宅学習を行う時間が減ってきます。その上、テキストも一貫性を感じられない(掲載されている問題が古すぎるという見方も出来ます)ため別の問題集を扱った方が効率が良い場合が多いです。下位~中位クラスにおいては、ベストチェックやメモリーチェックを行うように指示が出てると思いますが、簡単すぎて志望校の対策には全くなりません。テキストやテストなどの精度は余り信頼をせずに今自分に足りないことを冷静に分析して、それを補強していくことが大切です。また、校舎によっては授業を妨害するような生徒が一定数おり、それを講師が押さえられていない所もあります。そのような場合は早急に見切りを付けて、家庭教師や個別指導に切り替える勇気も必要です。

 

その他の塾

 大手の塾に関しては上記の通りです。その他の塾としてはグノーブルは比較的サピックスに近いイメージ(サピックスの模試を塾生に推奨したりしています)ですが、教材の難易度が科目によっては変に難しかったり、逆に簡単すぎたりとバラつきがあります。面倒見を売りにしていると思いますが、サピックスと比較すれば確かに面倒見は言い方でしょう。しかし、関西系の塾にあるような面倒見はありません。ここに記載されていない塾に関しては個別に御相談頂ければ時間があれば対応は出来る限り致します。

 

 また、小6の学習相談や家庭訪問も致します。交通費と相談料という形でお金が発生してしまいますが、学習を大きく方向転換させることが出来ると思いますので、ご検討頂ければと思います。合わせて体験授業も行っておりますので、こちらに関してもご検討頂ければと思います。

  学習相談 5000円/時+交通費

 体験授業 7000円/時+交通費

で承っております。

 ※体験授業をお申込みの方に関しましては、学習相談は無料でやらせて頂きます。

 

 どちらにせよ言えることは、入試を塾だけでは乗り切れるのはごく一部の超優秀生だけです。つまり、塾任せにするのではなく、必ず

 保護者の方がサポートをする必要がある

 というのが中学受験で成功するために必要なことです。最近は今度テレビドラマ化されたりする中学受験を題材とした漫画があるみたいですが、読んだ感想を率直に申し上げますと塾視点から見ているだけで保護者の視点に立って中学受験を見ていないと感じています。あくまで塾のエゴとしか受け止めることが出来ません。もしかしたら、目から鱗の感じで読まれてる方もいらっしゃるかもしれませんが、当たり前のことが書いてあるだけです。レベルの低い塾では出来ていないことですが、当たり前のことが書いてあるだけです。

 そして、合格する御家庭は必ず何かしらの手を打っています。これは絶対に他人には漏らしません。保護者の方自身で模索するしかないのです。御子様が頑張っている中で保護者の方も裏方に徹しないといけません。御子様以上に保護者の方も頑張らなくてはなりません。つまり、合格するのは塾の力などではなく、御家庭の力なのです。私などはただのきっかけにしか過ぎません。

 

 今後は難関中の算数や理科の出題傾向や過去問の解説(これはアメンバー限定にすると思います)やおすすめの参考書や問題集などの記事も出していこうと考えております。無言申請は受け付けませんのでご了承下さい。

 

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★著者紹介★

 中学受験専門のプロ家庭教師(算数・理科)。大手進学塾時代は高い合格率を残しておりその合格率は85%を超える高い合格率を残してきた。合格率1位になることもあり、講師アンケートにおいても1位を獲得するなど高い評価を得る。その傍らで、志望校別コースの算数科目責任者を歴任し、テキスト作成や模試作成なども行っていた。高校入試においても大手塾在籍時には早慶高校附属の合格率が92%という高い数字を残している。算数、理科どちらの科目でも優秀な結果を出していた。

 家庭教師においては90%以上の高い志望校合格率を誇り、どこの学校にも対応出来る講師。難関校入試に特に強く筑駒、開成、麻布、駒東、聖光、栄光、桜蔭、女子学院、雙葉、フェリスなどに関しては極めて高い成績を残している。勿論、それ以外の学校の対策も万全に行う自信と経験を持っている。

 

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